- 黒木 昭洋
- コーチ
- BCS認定プロフェッショナルビジネスコーチ
対象:コーチング
先日ある方とお会いした時に、感謝を伝えていなかったことによる失敗談を聞きました。
その方は、明日組織を率いている方なのですが、部下同士の人間関係がうまくいっていないということにかかわることでした。
具体的にはその方(以降Aさんとします)の下にはリーダーが数名いて、そのリーダーとその下にいるメンバーとのコミュニケーションがうまくいっていないというものでした。
その時に聞いたお話を、紹介させてください。
※ご本人様の許諾を得た範囲になります。
何故人間関係がうまくいっていないかの本質を考える
何故コミュニケーションがうまくいっていないことがわかったかというと、別のメンバーからリーダーとのコミュニケーションがうまいっていなくって悩んでいる別のメンバーがいるという話を聞いたかからだそうです。
ですので当初Aさんは、リーダーとメンバーのコミュニケーションがうまくいっていないことは、当人同士の問題と考えていたそうです。
そのリーダーですが、仕事はよく出来て頼りになるのですが、そのようなコミュニケーションの問題をメンバーから指摘を受けることが、定期的にあったようです。
そのたびにAさんが、リーダーと話し、しばらくは改善がみられるのですが、徐々に元のコミュニケーションがうまくいっていない状態に戻ってしまうとのことでした。
ちなみにそのリーダーのコミュニケーション上の問題は、昨日良いといったことが、翌日には悪いに代わるという朝令暮改のようなことや、自分の機嫌(体調)によって注意の仕方が変わる(厳しくなったり甘くなったり)ということを抱えていました。
例えば、メンバーがある資料を提出し、その当日はOKだったものが、翌日お客様のところに行ったその帰り道に、あれはこうだこれはこうしたほうがいいと、事前に分かっていたであろうことを突然厳しい口調で指摘されるといったようなことが起きていました。
メンバー同士のコミュニケーションの問題は当人同士だけの問題か?
何度も繰り返される、前述した問題に対して、Aさんはこのように考えたとおっしゃっていました。
何度も繰り返されるということはこれは当人同士の問題「だけではない」のではないかなと。
何故リーダーは不安定なコミュニケーションをメンバーとしてしまうのだろうか?
このように考えたそうです。
するとAさんが思ったことは以下のことでした。
・チームの方針が見えないことに対する不安
・実はAさん自身がリーダーやメンバーを「承認」できていなかったのではないか。
※承認とは相手を認めることです。
つまりリーダーやメンバー同士の問題だけではなく、自分自身にも問題があったのではないかという反省に至ったそうです。
そこでAさんは行動を変えました。
チームのビジョンを語ることはもちろん、特に変えたことは「自分の言葉で褒める」ということだったそうです。
例えば、
・あなたたちがいないとチームビジョンの実現が1年は遅れてしまう。
・皆さんがいないということを考えると不安でたまらない
・皆さんのおかげでチームが成り立っている
こういったこととを言葉を変え、同行中、面談やMtgなど場所やシーンを変えて伝え続けたそうです。
すると不思議な事に定期的に起きていたコミュニケーションも問題も収まってきたとのことでした。
この体験談を聞き、
・他人を変えることはできない、変えることができるのは自分自身だけである
ということを改めて学びました。
コミュニケーションの問題は、少なからず皆さんも可皮ていると思います。
そんな時は相手を変えるのではなく、自分が変わるということを、かんがえてみてはいかがでしょうか。
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