- 大長 伸吉
- ランガルハウス株式会社 代表取締役 アパート経営アドバイザー
- 東京都
- 不動産投資アドバイザー
ここ最近アパートを新築したオンリーワン勉強会のオーナーさんから同じようなコメントがありました。
多くのケースでは年金対策・所得増加・資産形成や相続対策をとして、新築アパートを取得する傾向があるのですが、このお二人はこれら目的を外してはいないのですが、それだけではないようです。
「新築アパートを自分で工夫して創り上げることが楽しい。」とのこと。
一般的に、東京で土地を購入しアパートを建築するときは、大きな事業に取り掛かることと同様に、万が一の事を想定しなければならず、それを想定するとその心配も増大するのですが、この方たちはある一定の資金的なレベルに達しているということを前提にこのコメントがあるようです。
そして世代としては、20・30・40代にバリバリ働いたあとの落ち着き始めた時期の方です。
それでも、気持ちは活力に満ちていて、人生をもう少し盛り上げたい、何らかの事業を成功させたいとの意気込みが伝わってくる方たちです。
土地選びには十分に収支に気を使いますが、「私が建てたアパートに多くの人が快適に住んでもらえること。」、「私が若かったならばぜひ住んでみたい、数十年前にこんなアパートがあったら、良いなと思えるものを今創ることができていることに喜びを感じる。」とのことです。
(私も50・60代になったら、こんなコメントをしてみたい。)
アパートオーナーとしても十分な経験がある人達ですが、築20年以上の1K物件の運営とは全く異なるもので、一般的な中古アパートの運営とは一味違い、この中古アパート事業の衰退をこの新築アパートが補ってくれるので、体力面ではなく、スタートして10数年が経った今、このタイミングで不動産賃貸業を見直すにはちょうどよい時期とのこと。
減価償却の経費計上もなくなり、不動産所得税対策ができているとも。
このオンリーワン勉強会のオーナーは、土地を探すことにおいては、土地を見つけてはNGとなることもあり、それも的をついていること。
小櫻設計士、石原設計士などの一級建築士さんとこまめに話しをして、建築プランを練ること。
王道チームの施工業者さんと何度も打合せをすることも、その土地で最適なものは何かを追及することができること、それ時代を楽しめるとのこと。
というのも時間をおかずに2棟目を建てるので、「少し休んだほうが良いのでは?」とコメントをさせていただいたところ、私は今は元気だけれど...。
今後大きく増やすつもりはなのだけれど、今できることを考えている。」とのこと。
すでに王道型アパートを所有し、それが満室で銀行からもよい回答があり、この王道チームの一連の流れを知っている方でもあり、「この建築の検討時間を過ごすことが楽しい。」と。
オーナーが中心となり、専門家と検討を重ねること、アパートという現物の建物を作り上げることを楽しめる余裕も大切です。
サラリーマンが東京でアパートを持つということは、大きな大きな石をグッーと押して徐々に動かすようなものですが、この石が回り始めると、その石に少し力を入れるだけでも動き続ける事例に似ています。
時間を置かずにアパートを取得することはよいこととは言えず、より慎重になるべきですので、この事例が良い事例とはなりませんが、いま自己資金の作成や土地探しで苦労をされている方にとって、このような事例も現在の同じオンリーワン勉強会の中で進行しているということを知ってもらい、今の皆さんの苦労が無駄にはならないと勇気を持ってもらえればと思います。
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