遺言を書く時に知っていただきたいこと(1)
-
- 公開日時
- 2010/06/11 09:00
先日近所の方が「飛び込み」で事務所にいらっしゃいました。
お話をお伺いしたところ、
「遺言を書こうと思い市販されている遺言キットを購入してみたが、
難しいのでどうしたらいいか」ということでした。
遺言を書く前にどんな内容の遺言を書くのかお尋ねすると、
ご自宅の建物(土地は借地権)を
「親等(親族関係の遠近度)」の離れた親族で
共有にするというものが含まれていました。
私は「なぜ共有にしたいのか」をお聞きし、
不動産、特に現に居住しているものを
共有することのリスクをお話ししました。
リスクのことについてはご理解いただけたようですが、
ご本人にはいろいろとお考えになった上での思いがあったようでした。
その後はお話を進める中で新たにわかったことが出てきたり
本題である遺言の種類や書き方についてお話をさせていただきました。
私はこのやりとりの中で少しでもお役に立てていたらと思っていましたが、
「いやあ、遺言を書くのは難しい!」と一言残してお帰りになられました…。
相談された方の不安をうまく解消できなかったのではと思い
とても残念に思いました。
お名前も連絡先も聞かなかったのでフォローをすることも叶いません。
もしもう一度お見えになったらその方に伝えたいことがあります。
それは、遺言を書くことは決して難しくない、ということです。
(つづく)
このコラムに類似したコラム
遺言について分からなくなったら「相続 専門家プロファイル」へご相談ください。
※専門家の紹介、また、専門家からの提案・見積りは、無料でお使いいただけます。実際にお仕事を発注する段階で金額などは専門家と個別にご相談ください。