対象:住宅設計・構造
森岡 篤
建築家
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切土、盛土の混じる地盤は難しい
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kentさんこんにちは
パルティータ建築工房の森岡と申します。
軽い木造でも、盛土の上に住宅を建て、沈下させないことは非常に難しく、地盤改良は必須と考えられます。(特に粘土質の場合))
盛土と切土の混じる敷地は、さらに難しい判断が必要となります。
住宅建設(供給)会社は、竣工後10年間、主要な構造体や雨漏りの瑕疵の保証を義務付けられています。
この中で、床の傾きが6/1000以上の場合は瑕疵とされますので、地盤の不動沈下(部分的に地盤が沈下すること)による建物傾きも保証されていることになります。
ただ、他の方がおっしゃるように、地盤による傾きの改修(大変な工事)は逃げられている事も多く、事実上直させることが難しいのかもしれません。
又、瑕疵保証義務付けの法律があっても、もし建設会社が倒産した場合は、誰も保証できず、直してもらえません。
そこで、住宅保証機構等で、住宅性能保証制度をおこなっています。これは、建設会社が瑕疵を修理することができない場合に、補填する保険制度です。
性能保証制度は、主要構造部(と雨漏り)の保証ですが、地盤が原因のものは除外されており、地盤原因の瑕疵は、別に地盤保証制度に加入する必要があります。
これが、他の方の言う、地盤保証です。
地盤保証があれば、ひとまず安心はできるのですが、この適用範囲も傾き6/1000以上です。
6/1000の傾きというのは、かなりひどい傾きで、そうでないと保険は降りないと認識しておく必要があります。
参考にしていただけたら幸です。
評価・お礼
kent さん
ご親切な説明ありがとうございました。
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この回答の相談
初めて、質問いたします。全く素人の質問で申し訳ございません。
初めて一戸建てを購入しようと考えており、
候補の住宅についてご質問させていただきます。
北斜面で、切り土と盛り土の両方行っている地… [続きを読む]
kentさん (神奈川県/39歳/男性)
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