対象:住宅設計・構造
森岡 篤
建築家
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充填断熱か、外張り断熱か
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はじめまして
パルティータ建築工房、森岡と申します
木造外壁の断熱は、断熱材の位置により、柱・梁の構面内の柱・梁の間に断熱材を入れる充填断熱と、柱・梁の構面の外側を固形の断熱材でスッポリ覆う外断熱(外張り断熱)があり(組合せもある)、これらどちらかということの特徴が大きいです。
ご指摘の?の硬質ウレタンは、充填断熱、外張り断熱両方の工法がありますが、?吹き込みセルロースファイバーは充填断熱だろうと思います。
充填断熱では、柱・梁等の木材の断熱性能が断熱材より低いため、断熱材の性能だけを上げても壁全体の断熱性能に限界がありますが、外張り断熱では、窓や扉以外の外壁をくまなく覆うため、性能を反映しやすく、断熱効果を高めやすいです。
一方、柱・梁構面内(壁内)は、室内の湿気による結露の対策が必要です。
このため、外壁構造体の外側は、雨侵入の可能性により防水シートが必要ですが、内側には防湿フィルムを貼ることで、内部からの湿気の侵入を防ぎます。
又、外壁構面の外側には、外壁仕上材との間に通気層を設けることで、壁内の湿気を発散させます。
?のセルロースファイバーは調湿効果があることで、均等に水分を含みますが、外部通気層で湿気を発散させます。
?硬質ウレタンで、充填断熱の場合は、ご指摘のようにウレタンは吸湿しませんが、木材に含んだ湿気は同様に外部通気層で発散させます。
?硬質ウレタンの外張り断熱の場合は、外側を吸湿しないウレタン層で覆うため、壁内に湿気が溜まりやすく、結露には十分な注意、対策が必要です。
内側の防湿フィルムを隙間なく設置する必要があります。
参考にしていただけたでしょうか。
評価・お礼
悩める32歳 さん
森岡様
回答 ありがとうございます。
自分の質問の中でかけている部分が合ったようで 難しい質問になってしまったようですが 硬質ウレタンは ウレタンパネルを柱の間にはめ込んでいくので 充填断熱になります。
施工業者に癖内への湿気対策をどのように行っているのか 再確認してみたいと思います。
(現在のポイント:-pt)
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