これからのビジネス - 各種の新規事業・事業拡大 - 専門家プロファイル

下村 豊
株式会社CSプランナー 代表取締役
経営コンサルタント
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これからのビジネス、お客様が求めるものについて、考えてみました。


それは、(お客様の思いを)共有する、です。


これまでのビジネスは、メーカーや販売先が、シーズ(技術)を一方的に流してきました。


これからは、こんな技術が必要になりますよ、新技術、素晴らしいでしょう、という具合です。


お客様の意見を聞かない、聞く必要がないという体制が出来上がってしまいました。


だから、大半の業界の日本の商流に、メーカー→卸→販売店→ユーザーという複雑な流通が構築されてしまいました。


海外から見ると、なぜ?異様に映るそうです。


世界一の小売メーカーのウォールマートは、メーカーから直接、仕入れて消費者に販売することで、安さを実現してきています。


当初は、この日本の商流に戸惑って苦戦したようです。


現に、仏のカルフールは日本から撤退してしまいました。


最近、ウォールマートのスタイルが受け入れられ、日本では西友ブランドで展開していますが、メーカーのナショナルブランド品が、(大量仕入れの成果か)どこより安いように思えます。


もちろん、全てではないと思いますが。


どこよりも安く売ることにこだわり、他にも、お客様が不要に思うところを徹底的に考えているのではないかという点が、あちらこちらに見ることができます。


例えばディスプレイ(陳列の仕方)や買い物カート、カゴなど、他の有名スーパーに比べ投資を抑えているようにも感じます。


要は、他社でも西友でも全く同じものが手に入れられるなら、一円でも安いものをお客様が求めている、という考え方が徹底しているのです。


明るい店、広々とした店内、見やすいディスプレイが、これまでのスーパーや百貨店などの考え方だったように思いますが、それが不要不急の現代には合わなくなってきている。


逆に、世界の消費者の考え方が日本でもお客様に浸透し始めた(これもグローバル化の影響?)から、他のスーパーや百貨店の業績が厳しくなっているのではないでしょうか。


共有とは、お客様が求めているものを探して作り出し、それを実現することです。


前述のウォールマートのように、一円でも安いものは、どこでも同じもの、という条件が付きます。


それは、ネット販売も含まれます。


それに対して、ホテルや飲食店などは、価格は一律ではありません。


全て、安いから業績が伸びるとは言えないのです。


ただ寝ることができれば良い、というビジネスホテルは、もう随分も前から、一泊5000円で朝食付きという競争が激しくなっています。


かたや、星野リゾートのように、俗世間と隔離した異空間、おもてなしを提供している宿泊施設は、一泊5万円とかと聞きます。


そのどちらもお客様が求めているから、どちらも受け入れられるのでしょう。


飲食店でも同様です。


牛丼チェーン店と違い、ハンバーガーチェーン店で、それを見ることができます。


マクドナルド、ロッテリア、モスバーガーが代表でしょうか。


マクドナルドが伸びている中でも、ロッテリア、モスバーガーは独自路線を貫いています。


同一の商品ではないから、価格も同じではありません。


お客様の来店頻度も違うはずです。


しかし、拡大路線ではないかもしれませんが、3社とも共存しています。


それぞれに、お客様のニーズがあり、それに応えることができているからだと考えます。


では、中小企業経営者様。


貴社は、どんなお客様の求めるニーズに応えることができているのでしょうか。


もしかして、貴社のシーズを一歩的に押し付けておられませんか。







貴社のお客様を徹底的に調査し、お客様が求めているどんなニーズに応えられる企業か、明らかにします。お気軽に、ご用命下さい。

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