- 辻 良史
- 筑波大学発ベンチャー(株)サイバー・ヨガ研究所 代表取締役
- 東京都
- 博士(体育科学)
無敗脳ヨガ道場の辻です。
ストレスやプレッシャーは、本来存在しません。
なぜなら、それは人が勝手に生み出したものだからです。
では、これらはいつ生まれるのでしょうか?
それは、起こった出来事や、これから起きるだろう出来事に対して、
その人が、「嬉しいな」とか「嫌だな」と評価した瞬間に生まれます。
当然、「嫌だな」と思えばその人にとってその出来事はストレスになります。
試合であれば、プレッシャーが湧いてきた瞬間などがそうですね。
このプレッシャーを「嫌なもの」としてそのアスリートが評価してしまうと、
プレッシャーがどんどん膨れ上がっていきます。
そして、慌てて呼吸法をして気分を落ち着かせようとしますが、
なかなかうまくいかず、さらにプレッシャーが大きくなっていく…
典型的なプレッシャーに飲み込まれていくパターンですね。
これを無理矢理ポジティブなイメージに書き換えようとするのが今のメンタルトレーニングのやり方です。
この方法の場合、スピーディーな試合展開では間に合わないといえます。
なぜなら、
脳の中では、一旦プレッシャーとして処理されるからです。
そこから無理やりポジティブな方向に気分を持っていこうとするにはそれなりのエネルギーと時間を要します。
これなら、
はじめからプレッシャーを感じない脳をつくっておく方が実践的だと思いませんか?
簡単です。
ただ、起こった出来事に対して「良い」とか「悪い」とかの評価を下さなければいいだけですので…
そうすれば、その出来事は単なる現象としてその人の前から消え去っていきます。
普段から、こういう評価付け(ラベル付け)をしない心の習慣を持っているだけで
「ここ一番」でプレッシャーが湧いてきても放っておけるようになります。
本日も最後までお付き合い頂き、ありがとうございます。
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