悩みに感謝する！

人生を生きていたら様々な苦悩があります。

生活の悩み、病気の悩み、性の悩み、社会正義から起こる悩み、求道者の悩み…。



様々な悩みは主に肉体の悩みか心の悩みに分けられます。

体の病気というのは身体のどこが悪いかを教えてくれる信号のようなものです。



熱を出すのはウイルスから身を守るためであり、
汗を出すのは身体の菌毒を排出するためであり、
痛みが出るのは患部に血液を集めようとするためであり、
嘔吐や下痢は身体から毒物を一刻も早く出そうとする働きであり…。

どれも有り難いものであり、病気は元気になるための過程なんですね。



同じように心の悩みというものは、人生上の病気を教えてくれるものです。

悩みがあることで人生を修正し、幸せの方向に向かっていくことが可能になります。

悩みを感じるというのは感受性が敏感だということであり、その鋭敏な感受性がある故に心が健康に向かっていくわけです。



食中毒を起こすようなものを食べたら嘔吐や下痢が起きるのが当然ですが、肉体が鈍感な人は病気になることも出来ず、ポックリ逝ってしまうこともあります。

体が反応を起こすのは有り難いことであり、決して戦うものではありません。

同じように心の悩みというのも、とても有り難いことであるんですね。



私は過去、うつ病になり自殺未遂で病院に運ばれたこともありましたが…。

今では心から受け入れて感謝しています。

あれがあったからこそ今の幸せな時間があるのですから。



ノイローゼになったとか、自殺を考えているとか…。

大いに感謝すべきことであり、人間としてどんなに幸せなことか…。

もっと悩み、悩み尽くした上に真の幸福というものがあるのだと思います。



苦労がある故に幸福もあるわけで、人生にはアップダウンがあります。

人生の波には、上がりっ放しも下がりっ放しもありません。

それは呼吸のようなもので、息を吐けるのは吸う息があるからこそです。



悩みというのは心の内側に籠ってしまっているような状態なのですが、ず～っと息を吸い続けることが不可能なように、時間が経てば自然と抜け出せるものです。

その真実を知れば、下がる時だけに意識を向けないようになるはずです。



優れた芸術家というものは、美と醜の違いを敏感に察知します。

自分の作品の醜点がわかるからこそ、より高い美点を求められるように…。



人生の悩みは、人生の醜が鮮やかに見えるというだけのことなんです。

その醜点を強く意識して受け入れていくことで、優れた人生を描ける芸術家にもなれる…ということなんですね。



悩みというものをどのように受け止めるか。

自分の醜点を受け入れていくことが出来るか。



人生の悩みを一生涯誤解したまま終えるより、呼吸を続けられる生命の美しさというものを味わって生きていきたいものですね♪

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