音楽という魔法(音楽之友社刊より引用)
たまたまつくられたような音楽と、
人間の意識を高める音楽はちがう。
また、ただ聞いて心地よいだけの音楽と、
生きるためにある音楽もちがう。
~ジョン・ブラッキング(イギリスの民族音楽学者 人類学者)~
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こういう強面なコメントに出会うと、正直いってビビリます。
音楽を仕事にしている立場では、常に頭の片隅にこの意識をもって
いないことには、プロフェッショナルとは言えない。
けれど、「ごちゃごちゃ言わずに、楽しければいいの!」という
感覚も、良心的な悪魔のように去来。
なんとも厄介な職業を選んだものだ。
でも、年齢相応に僕が目指しているのは、このブラッキングの語る
音楽の社会貢献という世界。
ブラッキングは民族音楽学者であるから、それぞれの民族音楽の
誕生にも知的な分析がなされた上での見解だと思う。
「音楽の誕生」は必ず、叡智が関わっているはずだから。
現代の音楽は、そこを出発点にしながらも、発火点の低い喜びによって
先導されてきた事も事実。
決してそれを否定はしない。
けれど、それらのライフサイクルが極端に短くなってきている事が気になって
しかたがない。一瞬にして消費されているという感覚。
もう一度音楽の本質を考え抜く時代がきているように思う。
そのささやかなお手伝い。
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