- 別所 諒
- ビジョン・コンサルティング 別所諒 主宰
- 東京都
- マーケティングプランナー
対象:営業
- 水内 終一也
- (経営コンサルタント)
- 本森 幸次
- (ファイナンシャルプランナー)
会社の成熟度というのは3段階あると思っている。
1.スタッフの多くが、思うように仕事ができないと思っている(不満がある状態)
2.すべてのスタッフが「働きやすい職場です」と言って、一切の不満がない。
3.もっとこうした方がいいと社内議論が活発になり、仲よく喧嘩する状態
世の中のほとんどの会社は、1のステージにいる。もちろん、中小企業に限ったことではない。優秀な経営者が一生かかって何とか2のステージに行けるかどうか。このステージにいる会社は、マスコミで取り上げられるし、社長は「名経営者」と呼ばれる。
ただし、社長は名経営者であるが、「働きやすい職場」「不満がない」と言っているスタッフは依存の状態にある。つまりは、社長の手の中で保護されているということだ。
だから、僕はそのステージの次があると思っている。
すべてのスタッフが自分の会社であるという意識を強く持ち、よりお客さんや社会に貢献する方法を考える。この状態を自立と呼ぶ。
自立した状態は、それぞれが積極的に考え、行動するので、指示待ち族はいなくなる半面、対立も生む。もっとこうした方がいい、理解してもらえなければ、酒の力を借りることもある。
しかし、依存した状態での不平ではなく、自立した状態での対立は、最終的にはインパクトのあるアイデアを生み出す。
アイデアというものは異質な既存要素の組み合わせとして生まれるし、そう反するものを合わせることで進化したアイデアが生まれるのは、弁証法の理論でもある。
ステージ3:仲よく本気で喧嘩をする会社。
上司の顔色をうかがうことなく、やりたいことをやりたいと言う。却下されたら、酒場で荒れて、翌日違う提案を行う。
一見、ステージ1の会社と似ているが、本質的には全く違う。夢を語ればいいってもんじゃなく、全スタッフが夢を実現させるスキルと責任感を持つということだ。
井深・盛田体制のソニーとかがこんなイメージだったのでは想像するが、2→3→1と転落サイクルを歩んでいる現在は見る影もない。
1を2にするコンサルティング技法は数多い(中には、夢を語ってその気にさせるというのもあるが)。理由は、わざわざ3にしなくても会社は回るし、「いい会社」と呼ばれる水準になるからだ。
3を目指すのは、ある意味いったん、組織を崩壊させるので、危険も伴う。
それでも、行きますか?という社長は、ほんとのところ、危険な変人奇人であると思う。
ちなみに、この段階のコンサルティングはノウハウなんて通用しないので、スタッフの方々が僕自身の生き方をどう思うか、手本にしてもらえるかということになる。もちろん、社長にも手本になる生き方をしていただく。
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