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吉野 充巨
オフィスマイエフ・ピー 代表
東京都
ファイナンシャルプランナー

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対象:お金と資産の運用

柴垣 和哉
(ファイナンシャルプランナー)

閲覧数順 2024年04月26日更新

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米国国債新興国ソブリン債等のパフォーマンス指数と連動ETF

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資産運用の原則 ETF(上場投信)とインデックスファンド

今回は、アメリカ国債のパフォーマンスに連動するETFを紹介します。

ご承知の通り、世界で最も流通する国債はアメリカの国債です。
アメリカ国債は、「トレジャリー」、"Treasury"と表記され、米国財務省証券のことを指します。米国債は、世界最大の流通量と売買量を誇る証券ですので、その値動きや利回りの動きは、世界の金融市場の指標となっています。

日本国債は発行量が800兆円にとどくレベルになっていますが、国外の投資家が保有する率は8%程度に過ぎません。
従って、世界の債券投資家が集中するのは、アメリカ国債と欧州の国債英国、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、オランダ、北欧など)です。
日本の投資家には、欧州国債は国債そのものか、投資信託に組み込まれて販売・購入されています。

米国債は国債そのものと、ETF及び投資信託を通じて購入出来ます。
日本の3ネット証券で取り扱うETFは
1.バークレイズ・キャピタル米国短期国債インデックス
指数が対象とする国債は1ヶ月から12ヶ月への連動を目指すもの
2.バークレイズ・キャピタル米国国債(1-3年)インデックス^
残存期間が1年以上3年未満で、米ドル建てで非転換型の米国財務省証券から算出
3. バークレイズ・キャピタル中期米国国債指数
4. バークレイズ・キャピタル米国国債(7-10年)インデックス
5.バークレイズ・キャピタル米国国債20年超インデックス
6.バークレイズ・キャピタル米国トレジャリーTIPSインデックス(TIPSとは、元本の償還額が償還日の物価に連動する国債のことで、物価の基準としては全国消費者物価指数が用いられます。)
など期間と証券の種類による指数があり、夫々に対応したETFがあります。

楽天証券・SBI証券・マネックス証券で下記ETFが購入出来ます。銘柄名は連動する名称に為りますので解りやすいのではないでしょうか・
iシェアーズ® ・バークレイズ 米国短期国債 ファンド 信託報酬0.15%
シェアーズ® ・バークレイズ 米国国債 1-3年 ファンド 信託報酬.15%
バークレイズ・キャピタル 米国中期国債 信託報酬0.15%
iシェアーズ® ・バークレイズ 米国国債 7-10年 ファンド 信託報酬0.15%
iシェアーズ® ・バークレイズ 米国国債 20年超 ファンド 信託報酬0.15%
iシェアーズ® ・バークレイズ 米国TIPS ファンド 信託報酬0.20%
です。

米国国債以外の国債への投資をお考えの場合には
S&Pシティグループ・インターナショナル・トレジャリー・ボンド・インデックス(除く米国)があります、
当該指数が対象とする国は、日本、イタリア、フランス、ドイツ、オーストリア、ベルギー、スペイン、イギリス、オランダなど先進国が現地通貨建てで発行かる国債のパフォーマンスを測るための指数です。日本の国債は約20%程度組入れて算出した指数です。

もし、日本の国債に不安を感じている方は、この指数にプラスして、前述の米国国債の指数と組み合わせて、先進国国債のパフォーマンスを得ることができます。(日本国債の占める割合が小さくなります)
当該指数に連動するETFはシェアーズ・S&Pシティグループ世界国債(除く米国)・ファンド(信託報酬0.35%)をSBI証券、楽天証券で購入出来ます。

新興国のソブリン債のパフォーマンスを測る指数として、Pモルガン国債指数新興国市場グローバル・コアインデックスがあります。対象国として、チリ、南アフリカ、ポーランド、マレーシア、インドネシア、トルコ、ブラジル、タイ、ロシア、メキシコ、フィリピン、コロンビアなどが含まれます。
当該指数に連動するETFはマーケット・ベクトル・新興国債券(現地通貨建て)ETF(0.49%)があり、楽天証券で購入出来ます。

その他の事業債(社債等)を対象とする指数には、
IBoxx米ドル建てリキッド投資適格インデックスがあります。
当該インデックスは、米国で流通する投資適格(通常格付けがBBB以上)で構成される指数です。

この指数に連動するETFはiシェアーズ® iBoxx 米ドル建て投資適格社債ファンド(信託報酬0.15%)で、流動性の高い投資適格米ドル建て社債約100銘柄で構成されています。
この銘柄は、SBI証券、楽天証券、マネックス証券3社で購入出来ます。

バークレイズ・キャピタル米国MBSインデックスがあります。
当該指数は米国の政府住宅抵当金庫(GNMA)、連邦住宅抵当金庫(FNMA)、連邦住宅貸付抵当公社(FHLMC)が発行する投資適格固定利付モゲージ・パススルー証券のパフォーマンスを測る指標です。インデックスは3社が発行する償還期間30年、20年、15年の債券およびバルーン債券で、残存期間1年以上、投資適格、発行残高(額面ベース)2億5,000万ドル超の銘柄で構成され、加えて証券は米ドル建て、固定金利、非転換型に限定されています。

この指数に連動するETF のiシェアーズ® ・バークレイズ 米国MBS ファンド(信託報酬0.33%)が、SBI証券、楽天証券、マネックス証券で購入出来ます。

その他の社債を対象とするものに
バークレイズ・キャピタル・米国コンバーチブル・ボンドがあります。
当該指数は、既発行残高が500百万米ドルを超える転換社債等の転換証券市場をカバーする指数です。転換社債とは、株式に転換する権利の付いた社債で、正式名称を転換社債型新株予約権付社債と言います。略してCB。 株が値上がりした場合は転換・売却してキャピタルゲインを、 値下がりした場合は社債のまま保持し利息を受け取る、 両方の利点を兼ね備えた社債です。この社債のパフォーマンスを測る指数です。
当該指数に連動するETFとして、SPDR バークレイズ・キャピタル・コンバーチブル債券ETF(信託報酬0.40%)があり、楽天証券で購入出来ます。

楽天証券では、シンガポール市場の債券ETF3本も購入が可能です。銘柄と対象指数を下記に記します。

iBoxxユーロ建てユーロ圏ソブリン債トータルリターン・インデックスへの連動を目指す、
db x-トラッカーズ iBoxxユーロ建てユーロ圏ソブリン債トータルリターン・インデックスETF (0.15%)
米ドルIGインフレ連動米国債トータルリターン・インデックスへの連動を目指します
db x-トラッカーズ 米ドルIGインフレ連動米国債トータルリターン・インデックスETF (0.20%)
iBoxx米国債トータルリターン・インデックスへの連動を目指します。
db x-トラッカーズ iBoxx米国債トータルリターン・インデックスETF (0.15%)

前回と今回で、債券の種類、期間などで様々な指数があることがお分かりかと思います。また、その信託報酬の多くが0.10%tから20%です。
私はこれらを見ると、日本のETF運用会社の力不足を感じます。また、大手証券会社は利益の少ないものは扱わないことで、企業の信頼を低下させお客様の信頼が得られずに、自分で自分の首を絞めているのではないかと考えます。

一般投資家として、様々な指数を知り、その指数の特徴を知ることで資産運用に帰するものがあるのではないかと考えます。
外国債券を対象とする信託報酬が高い投資信託を購入するのであれば、今回紹介した米国ETFをご検討下さい。標準的なパフォーマンスを目指すのであれば、ETFの選択は如何でしょう。・

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文責
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吉 野 充 巨
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