東商カラコ3級～11～

｢眼の変化による色覚の多様性｣です。

加齢による色覚の変化と先天性色覚異常があります。
老化による大きな変化は、水晶体の色素沈着による黄変(おうへん/黄色く濁ること)です。
このため、短波長の色相を識別しにくくなります。
色の識別能力は20歳代が最も高く、年齢とともに低下し、50歳代以上になると顕著に低下が
進みます。

先天性色覚異常。
色覚のタイプは持っている錐状体が何種類あるかで決まります。
三色型から一色型までに分類されます。

三色型：錐状体の感度によって、正常三色型と異常三色型に分けられる。
二色型：3種類の錐状体のうち、どれを持っていないかで分けられる。
一色型：錐状体を1種類持つタイプと、杆状体だけを持つタイプがある。

ここでは、色覚異常のタイプを覚えるだけでなく、検査方法についても確認が必要です。
石原式総合色盲検査表とアノマロスコープが出てきます。
それぞれの検査方法の特徴を押さえておきましょう。

石原式：5つの表からできている検査法で、世界中で使用されている
アノマロスコープ：色光を用いた検査法

区別しにくい色の図がP117に出ています。
個人差があるため難しいところではありますが、明度差をつけたり形を変化させる
ことで見やすくすることができるということは覚えておきましょう。

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