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柴垣 和哉
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「対外証券投資、拡大!」

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こんにちは!

 

ロンドンオリンピックも大きな山場を越え、今回も、様々な感動を与えてもらいました。

閉会が近づき、寂しい想いと共に、「やっとゆっくり寝れる」という安堵感も感じる今日この頃です(笑)

 

さて、8日財務省が国際収支速報を発表しました。

それによると、海外の株式・債券の買い越し額が、ここにきて急増していることがわかりました。

 

2012年1月~6月までの上半期で、対外証券の買い越し額は6兆6442億円にまで膨らんでおり、これは2011年の年間買い越し額6兆1227億円を、すでに超える水準となっています。

 

主に買い越しているのは、年金や生命保険会社などの機関投資家で、中でも外国債券への投資が活発となっています。

特に、期間1年超の中長期債は、昨年売り越していた生命保険会社が2兆2153億円の買い越しに転じました。

 

主要因としては、国内金利が大幅に低下している中、比較的金利の高い海外債券へ投資先をシフトさせていることが考えられます。

欧米も1-2%程度の低金利水準ではありますが、日本の長期金利が0.8%前後で推移する中、デフォルト(債務不履行)のリスクが少なく、財務体質が比較的健全なドイツやフランスなどの欧州地域への投資を活発化させているようです。

 

そして、潜在的なもうひとつの大きな要因として、日本国債への“投資偏重”を見直したいという想いが見え隠れします。

今は、低位安定している日本の金利水準ですが、何がきっかけに上昇に転ずるかはわからないため、多少の為替リスクを取っても、「分散投資」によって、リスクを低減させておきたいということだと思います。

 

機関投資家が着々と「分散投資」を進めている中、個人投資家(生活者)も、しっかり準備しておきたいところです。

 

いつもながら、“備えあれば憂いなし”ですので。

 

それでは、今週末も良き日々をお過ごしください!

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