良いことしか言わない占い師は詐欺師と同じ!?
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占いが好きな人は大勢いると思いますが、
その裏側には、こんなテキストがあるところもあります。
「相手に悪いことは言ってはいけない。
良いことだけを言って相手を喜ばせてあげる。」
私も以前はそれでいいのではないかと思っておりました。
でも、師匠の松井さんに教えられて気付いたことがあります。
それは、良いことだけを言うのは無責任だと言うことです。
どういうことかと言うと…。
例えば何か新しい事業でも始めようとしている人がいたとします。
心配しているその人が占いに行ったところ、こんな風に言われました。
「大丈夫!あなたには未来が開けているから、どんどん進んでいきなさい!」
そう言われて事業を始めたら失敗して大変なことになったとします。
ですが、占い師はそんなことで責任を取ったりはしませんよね?
「あなたが自分でやったことなのだから自己責任です。」
占い師はそんな風に思うのかもしれませんが、
肝心の占い師は、まったく責任を取っていないわけです。
これって、いい加減なことを言う政治家と同じですよね。
当たるも八卦、当たらぬも八卦。
そんな占いは無責任なんです。
その人に直すべきところがあるのであれば、占い師でもカウンセラーでも、
ハッキリと言ってあげることが大切なのだと思います。
相手を脅して自分が利益を得ようとすることは問題外ですが、
本人が気付きたいと望んでいるのであれば、教えてあげる必要もあるわけです。
ただ、それを出来る人がいないわけですね。
何故なら、占い師やカウンセラー自体が悩んでいるから…。
本人は自分のことを見つめ直そうとしないのに、
相手のことは悪いところが目について否定的な意見を言ってしまうんですよね。
松井さんは相手が望んでいなければ、
どんなに目に余るところがあったとしても伝えることはしません。
ですが、「何でも言って下さい!」と言う人には伝えます。
その人が良い方向へ向かうように教えてくれるわけです。
人を導くというのは、そういうことだと思うんです。
それ以外は全て自分のためにやっていることに他なりませんよね。
でも占う側は、良いことをしてあげていると思っているので気付いていません。
相手に良いことを言ってあげて元気になればいいじゃない…と思っているからです。
そして、占ってもらう側も、良いことばかり言ってもらえて、
その場は楽しくなるので、心地良さを求めて行っています。
そういう意味ではバランスが取れているのでいいんですけどね。
セラピーや癒しって何なのでしょうね?
その場だけ幸せになったつもりになるのであれば良いものなのでしょうか?
松井さんの言うことが理解出来るようになってからというもの、
手相やタロットで相手を観るということは止めました。
何故なら、私にはまだ相手の先を観ることが出来ないからです。
本当に観ることが出来る人というのは、
相手のことを思って行動出来る人なのでエゴが薄いはずなんですね。
「私は観えます。」などと自らアピールしないものなんです。
ただ手順通りにやるなら、ただの統計学に過ぎません。
占いにはそれ以上のものが大切なのですが…。
それを本当に兼ね備えている人というのは、ほとんどいないのではないでしょうか。
相手を観る前に自分を観る!
占いや講師で食べていっている人にとっては痛い話でしょうし、
占い好きの人も良い気持ちはしないかもしれませんが…。
、
本当に大切なのは、自分を観るということなのだと思います。
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