「天地の法則」
世界には、満ち溢れているエネルギーが存在する。
こんな意識をもつようになるという事は、きっと人間として素晴らしい進歩だと思います。
けれど、なかなかそれに気がつかないのが人間。
特に、目に見えないエネルギーに関しては、とても勿体ないことをしているのではないでしょうか。
天と地のエネルギー、私たちは、全員がすべて、この大きなエネルギーに包まれて生きています。
科学的にはこの二つのエネルギーが、無尽蔵であるというのは誤りであるというのは百も承知しているのですが、この方法で活用して行くことが、この地球に、宇宙に多大な損害を与えるとは思われませんので、力を拝借して、私たちの生き方にダイナミックな要素を加えて行きましょう。
私の大好きな詩人に、谷川俊太郎さんがいらっしゃいます。
高校生の時にその詩風に出会って以来、ほとんど全ての詩やエッセイ、物語、講演録などに眼を通してきました。
その俊太郎さんと、ある呼吸研究家のかたの共同で、「呼吸法」の本が出版されました。
その中に、「なるほど!」と思った技がありましたので、その意識と「武蔵自然体」とを折衷していったのが、この「天地の法則」です。
<トレーニングの方法>
まず、「武蔵自然体」で素直に立ってください。
意識するのは、足の小指の付け根でしたね。
そこを意識しながら、呼吸しますが、その時に、その小指の付け根の下に広がっている大地を感じ取るのです。
「ティラミスの法則」では、少し浮遊感を感じていたかもわかりませんが、現実には、身体は絶対に浮き上がっていませんよね。
足の下には地面があります。
そこを更に意識して、息を吸い込む時に足下に広がる大地からエネルギーを息と共に吸い込むつもりになってください。
意識することで、何だか足の裏がくすぐったく感じるかも知れません。
同時に、頭頂部も意識してみましょう。
「ティラミスの法則」では、天上から1本の糸が降りてきて、頭頂部に着地したのでしたね。つまりその糸で天上とつながっているわけです。
まるで昔の遊びにあった「糸電話」のように、天上で起こっているヴァイブレーションはその糸を通じて、そのまま貴方の頭の中に伝わっているのです。
その糸を通じて、天空のエネルギーを拝借しましょう。
息を吸い込むときに、そのエネルギーも吸い込むのです。
逆に息を吐くときには、足の小指の付け根と頭頂部という二箇所からも息とともに、吸収して空っぽになったエネルギーの入れ物をお返しするつもりになってください。
無尽蔵のエネルギーをもつ天地では、またその器に沢山の新しいエネルギーを盛り付けてくれることになっています。
それが自然の摂理なのです。
息を吸ったり吐いたりするには、勿論、「フウフの法則」で会得した「長息」を活用することをお忘れなく。
最近、太極拳の試演を拝見しましたが、その時に感じ、実際に見えているような気がしたのが、この天地のエネルギーの流れでした。
話すこと、歌うこと、両方とも、息に生命を宿らせてゆくことです。
その時に、天地のエネルギーを纏うことで、言葉にどれだけ力が宿ることになるでしょうか。楽しみながら「呼吸」を楽しんで行って下さい。
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