- 萩原 貞幸
- 株式会社ファンドファンクション 代表取締役社長
- 大阪府
- 経営コンサルタント/起業家
対象:事業再生と承継・M&A
- 村田 英幸
- (弁護士)
- 村田 英幸
- (弁護士)
例の2009年に施行された「中小企業金融円滑化法」。
これが延長延長ときて、今年度2013年3月末には
うちきられる予定。
同法においては、返済や財務内容に懸念があっても
経営改善が見込まれるのであれば
正常債権に分類されている。
しかし、現実には繰り返し条件変更をしている
企業があり、同法がなくなると一気に不良債権区分と
なってしまう企業を「不良債権予備軍」というらしい。
この予備軍が、地銀において約26兆円、
貸出額の約14%を占めているという。
結構多いですね。
そこで地銀は政府や他行と連合して
再生ファンドを組成し、この不良債権予備軍の数を
減らすのだという。
★不良債権予備軍と言われてしまった債務者の皆様
今から準備しておかなければなりません。
(1)再生ファンド活用
こういった再生ファンドの話がでてくると、
うちの会社もファンドで何とかとしてほしいと思ってしまいますが、
ファンドの資金、人材に限りがあるため
無論、不良債権予備軍のほとんどを救ってくれるということはなく、
むしろ彼らが投資に値すると思う数社に限られます。
また、ファンドから資金や人材を受け入れるとなると、
それ相応の条件を突きつけられるため、
そんなに甘いものではありません。
ファンドを活用できたときのメリットとしては、
ほんの一時だけ資金の心配をしなくていいということぐらいです。
(2)自力再生
これからどうなろうと、目指すべきはコレです。
銀行に不良債権としてのレッテルを貼られたとしても、
倒産でもしない限りは一般の人にはわかりません。
まだまだ執念で生き残れます。
いまから、どうすべきか準備しておきましょう。
あきらめてはいけません。
これからが、本当の意味での再生なのです。
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