- 寺崎 芳紀
- 株式会社アースソリューション 代表取締役
- 東京都
- 経営コンサルタント
-
03-5858-9916
対象:経営コンサルティング
- 戸村 智憲
- (経営コンサルタント ジャーナリスト 講師)
こんにちは!株式会社アースソリューションの寺崎でございます。
お仕事として介護をされている方なら、お聞きになったことがある言葉の一つとして、「ICF」というものがあります。ケアマネ試験によく出てきます。
しかし、ICFという考え方は、ケアマネさんだけが知っていればよいのでしょうか?
ICFという考え方を、ごく簡単に申し上げますと、人間のマイナス面を「プラス面」で捉えましょうという考え方です。
例えば、「脳梗塞をわずらって、右半身にマヒが残ってしまった高齢者」がいたとしましょう。
そういう方を見て、皆さんはどう思われますか?
「右半身にマヒがあれば、歩くのが大変だ」「好きなゴルフはあきらめるしかないな・・・」「仕事なんかできなくなってしまう」等、その方の「マイナス面」ばかりが目に付いてしまうのではないでしょうか?
マイナス面ばかりを捉えてしまうと、その方の援助も、いわば「マイナス面」を補填するものになってしまいがちです。極端な言い方ですが「歩行が厳しければ、車椅子にしよう。その方が転倒の危険もなくなるから・・・」という発想になってしまいます。
では、転倒リスクを回避するために、車椅子対応にして、果たしてその方の尊厳が守られますでしょうか?
そうではありませんよね。
マイナス面を別の角度から捉え、できないことを「できること」に少しずつ変えていく視点、これが「ICF」の考え方の基本になります。
これは、介護に限ったことではありません。人間の日々の生活に、密接に関わってきます。
脳梗塞になって、右半身にマヒが残ってしまったら、大好きなゴルフは二度とできなくなってしまうのでしょうか。あきらめざるを得ないのでしょうか?
ICF的な考え方に立てば、「マヒの状態で、どのようにしたらゴルフを続けることができるか」を考える。
要は、いかにプラス思考で考えられるかが、大事な視点になるわけであります。
しかも「自立支援を実現する」ために・・・
そう考えると、ICF的な考え方が習慣化されれば、ケアマネ等がアセスメントする際も、「プラス思考」でものを捉えることができると思います。
ICF的な考え方が身につけば、人生が楽しく、豊かなものになるとは思いませんか?
よし、私も「ICF的考え方」に基づき、人生を楽しむこととしましょう!!
このコラムの執筆専門家
- 寺崎 芳紀
- (東京都 / 経営コンサルタント)
- 株式会社アースソリューション 代表取締役
介護事業所の開設から運営まで、オールワンでお手伝いいたします
有料老人ホーム施設長・訪問・通所介護管理者・老健相談員、事業所開発等の経験を活かし、2007年7月に弊社を設立しました。介護施設紹介サービスをはじめ、介護事業所の開設・運営支援等を行い、最近では介護関連の執筆活動にも力を入れております。
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