税務セミナー目白押し

今日は、会計事務所支援のビズアップ総研が日本生命と共催した

高度税務研修会に参加してきました。

川田剛明治大学教授による「中小企業のための国際税務」

酒井克彦国士大教授による「判例から見る租税回避と否認の境界」

の2テーマに各々80分の講演でした。

両教授とも国税庁ＯＢの第一線で活躍される研究者です。

国際税務については強くない税理士が多いだけに、

川田教授の国際税務入門講義は、我々税理士には心強いですね。

酒井教授とはアコードやファルクラムでもお世話になっています。

私も税理士の専門家責任に強い関心を持ち、判例を実務に生かす

視点から、実務研究者の道を進ませて頂いておりますが、

そういう視点から、実務的に悩ましい租税回避と節税の異同・境界を

成功事例、失敗事例を踏まえて、わかりやすく発表されていました。

酒井先生のセミナーでは、来週27日(金)にはファルクラムで

「税務調査の事例分析」と題した公開セミナーが開催されます。

13時30分から17時まで、ＩＮＧ生命トレーニングセンターで、

納税者の権利保護の重要な局面である税務調査のセミナーです。

http://www.ful-crum.info/2012.04.27openseminar01.pdf

明日は、東京税理士会が運営する日本税務会計学会の訴訟部門。

世田谷の角田税理士が「遺産の範囲確定と遺産分割調停」をテーマに。

遺産分割調停中に相続人から「これは遺産ではない」と主張したとき

とのサブタイトルが付されていますので、

帳簿上残されている貸付金の相続財産性が争われた

最高裁平成23年2月1日が素材になるのでしょうか。

参加する方向で予定を組んでいます。楽しみですね。

明後日は弁護士会館で租税訴訟学会主催、戸松学習院大教授による

「租税訴訟における憲法訴訟の理論と技術」。

戸松先生の講演を聴くのは、やはり租税訴訟学会が一昨年、

不利益遡及立法事件をテーマに行ったシンポジウム以来ですね。

注目される租税訴訟が急増しているだけに、勉強のしどころです。

確定申告開けの新年度、非常に楽しみな税務セミナーが目白押しです。

しっかり勉強して、クライアント様に役立てないといけません。

「理論武装は納税者のために！」です。