強風と金属屋根の音鳴り - 住宅設計・構造全般 - 専門家プロファイル

岡田一級建築士事務所 
大阪府
建築家
06-6714-6693
※お電話の際は「"プロファイル"を見た」とお伝え下さい。

注目の専門家コラムランキングRSS

対象:住宅設計・構造

専門家の皆様へ 専門家プロファイルでは、さまざまなジャンルの専門家を募集しています。
出展をご検討の方はお気軽にご請求ください。

強風と金属屋根の音鳴り

- good

  1. 住宅・不動産
  2. 住宅設計・構造
  3. 住宅設計・構造全般
●家を建てよう!!

折板屋根等の金属製の屋根の場合、風向きによってボーッウと云う重低音の音が鳴り響く事があります。金属屋根の隙間に風が入ってフルートの様な木管楽器が音を出すのと同じ原理で鳴る場合が多い様です。
先日それとは違う音鳴りを体験しました。心当たりのある隙間を全て塞いだのですが、風が吹く度に音鳴りが起こります。興味をそそられましたので、風の強い日に屋根の上に上がって聴診器で屋根面の何処が鳴っているのか調べました。
屋根面でも振動音が聞えているのですが、最も大きく鳴っていたのはTVのアンテナだったのです。アンテナを固定するメッセンワイヤーが風でフラッタ現象を起こしアンテナ全体を振動させて、運悪く棟換気孔の直上にアンテナが設置されていたものですから、折板屋根の空洞部分が共鳴箱の役割を果たし、ギターの弦を弾いた様な音を出していたのです。
アンテナの位置をずらし、アンテナ台の下に防振ゴムをかませると音は見事に止まりました。
注文住宅は、二つとして同じものは造りません。毎回が初めての仕事です。ですので今まで経験で、これで大丈夫と判断して、行動に移すのですが、仕事をする度に新しい発見に出くわします。
その発見を糧にして、次の新しい創意工夫に盛り込む姿勢が、設計者には求められているのだと思います。

カテゴリ このコラムの執筆専門家

(大阪府 / 建築家)
岡田一級建築士事務所 

木造住宅が得意な建築家。

建築基準法だけでは、家の健全性は担保されません。木造住宅は伝統的に勘や経験で建てらていますが、昨今の地震被害は構造計算を無視している事が大きく影響しています。弊社は木造住宅も構造計算を行って設計しています。免震住宅も手掛けています。

06-6714-6693
※お電話の際は「"プロファイル"を見た」とお伝え下さい。

カテゴリ 「●家を建てよう!!」のコラム

防火構造と準耐火構造(2017/02/09 08:02)

火災対策(2017/02/04 11:02)

割安なハウスメーカーは?(2017/01/11 09:01)

このコラムに類似したコラム