- 竹内 和美
- 株式会社オフィス・ウィズ 代表取締役
- 研修講師
対象:対象者別研修
- 松本 耕二
- (研修講師)
- 松本 耕二
- (研修講師)
新入社員研修を前にして、クライアントから連絡が入りました。
「単位不足による留年」のため、内定辞退です。
自己管理ができない人材なのか?
厳しい就活を潜り抜けて、ほっとしてしまったのか?
誰かに内定するということは、その何倍もの人は泣いたということです。
頑張った自分はもちろん素晴らしいですが、内定しなかった人たちのためにも、
単位不足での辞退は避けたいものですね。
さて、本題です。
「わたしにできるでしょうか?」
仕事先で相談されることが多いのは、
ある仕事を前に、「わたしにできるでしょうか?」と立ち止まっている人から、
受けるか断るかについてです。
ところが、同じ言葉でも、
年配の人は、「自分ではできると思っているが、背中を押してほしい」
「できると思うが、客観的に見てどう思うか?」を聴きたがるケースが多く、
前提は、「できると思う」です。
若い人は、自信がなくて、ほんとうに「できるかどうか?」不安を感じるか、
または、「できないけど、チャレンジしたほうが良いかどうか?」の
答えを聴くための質問です。
つまり、「できないかもしれない」ことが前提になっています。
社内の管理者がコーチングを学び、社内コーチを養成するコミュニケーション研修などでは、
この相談をテーマとしたロールプレイングを行うと、
最後は、若い人役に「自分の答えを押しつける」か、
「やれといったらやるんだ」と、命令してしまうことが多く、苦戦される方が多くなります。
「できる」「できない」は、結果です。
結果を創造するためには、経験と知識と技術が必要ですが、若い人は年配者よりそれらが不足しているため、
ほんとうに自分のできている姿がイメージができないのです。
ところが、年配者は、それらを持っているため、自分が成果を上げている姿をイメージする力を持っているので、
「できる」ことが前提になるわけです。
このすれ違いを埋めるためには、「やりたい」か「やりたくないか」、つまり自主性を尊重する質問をして
自分の「想い」を引き出すこと。
また、今までの経験や知識、技術のうち何を使えばやりたくなるのかを一緒に探すこと。
また、それができたら、どんな気持ちになるかを聴くこと。
そして、「あなたならできる」と、裏付けと一緒に伝えること。
そんなやり取りで、相手の迷いや不安を小さくすることができるのです。
何を考えているか分からない部下、やる気がないと決めつけている部下と、
もう一度、向き合ってみてはいかがですか?
このコラムの執筆専門家
- 竹内 和美
- (研修講師)
- 株式会社オフィス・ウィズ 代表取締役
実践型研修で、結果が即・行動に現れます
ビジネススキルに不可欠なコミュニケーション力。ますます重要な「聴く力」「話す力」「論理的に考える力」を高める研修はじめ、企業研修の内製化のコンサルティング、人事政策のアドバイスなど、人事に関する総合的なご支援をしています。
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