3月3日に渋谷公会堂で開催された「女性のための漢方セミナー」なるものに行ってきました。
朝日新聞で何度となく広告されていたので行かれた方もいらっしゃるかもしれませんね。
簡単ですがその内容と感想を報告したいと思います。
このセミナー、ターゲットは20~30代のできる女子。
個人的には比較的若い世代の女性に漢方・・・どういうアプローチをするのかなと思い参加してきました。
まず第1部では講演が2つ。
1つめは「健康で美しい女性でいるために大切なこと」について。
女性のからだや特有の不調について、主に月経によるホルモンの変化や女性の一生とエストロゲンの関係、PMSや冷えについてのお話でした。
印象的だったのはいわゆるビキニ医療で女性を診てくれるなという一言でした。
つまり女性と男性の違いはビキニで隠れる部分に形状の差がるだけで、あとは体格が大きいか小さいかなんだよ!という観点でいろいろな基準値を設けて診察するのはどうか?ということでした。
なんといっても大きく違うのは生理。初潮を迎えてからほぼ毎月のサイクルで繰り返されるホルモンの変化は女性にしかないものなんです。確かに・・・女性は男性のミニチュアじゃないですよね。
様々なプチ不調を感じる女性は多いけれど特に何もしない人がほとんど。日常生活に支障をきたすようになって危機意識をもつのではなく、
プチ不調の段階で自分の身体の声を聞いてみよう、できることから始めてみようというお話でした。そして漢方外来や女性外来の存在を知り気軽に受診して欲しいということでした。
2つめは「女子力UPのための基礎知識~漢方と養生で内側からケア~」について。
漢方の基本、東洋医学ではどのように身体をみていくかというお話でした。
キーワードは心身一如。つまり心と体が1つですよということです。
東洋医学では病気ではなく病気になった人を見るのです。西洋医学と東洋医学のものさしは違うんですよということでした。
最後に東洋医学独自の診察方法である「四診」について説明がありました。顔色や表情を見たり、お体についていろいろ質問して、実際に触れて行う脈診、舌診、腹診についてわかりやすいお話でした。
第2部はモデルの小泉里子さんも登場してのトークセッション。
実際に漢方外来での四診による診察のデモストレーションがありました。
渋谷公会堂に2000人近い女性が集合したこのセミナー、私も含めてちょっとお姉さん的な年齢の方もいらっしゃいましたが多くは20~30代の若い女性でした。こんなに多くの若い方が漢方に興味を持っているんだなというのも新しい発見でした。
漢方も鍼灸も敷居が高いというか、未知な部分が多くて初めは勇気がいりますよね。
でもこういったセミナーで理解が深まり垣根が低くなれば東洋医学がより身近な存在に感じられるのかなと思いました。
たまにはこういったセミナーに参加してみてはいかがでしょうか。
自分の身体をみつめ直して、新しいことにチャレンジするよいきっかけ機会になるかもしれません。
鍼灸師 桑野
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