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閲覧数順 2024年04月18日更新

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3月の住宅ローン金利と今後の見通し

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 まず変動金利ですが、これは据え置きとなりました。2月14日に日本銀行で開かれた、金融政策決定会合でもゼロ金利政策が全会一致で決定されるなど、現在は金利を引き上げる環境にはありません。


 日本銀行は、1%程度の物価上昇率が見込めるまでは、ゼロ金利政策を続ける考えをより明確にしましたが、今年1月に公表した政策委員の見通しの中央値では、物価上昇率が12年度は0.1%、13年度は0.5%にとどまるとみており、市場でもゼロ金利政策の長期化を予想する声が出ています。


 次に固定金利です。2月の全期間固定金利は、三井住友銀行では前月比0.04%上昇の2.66%となっています。


 これは株価の上昇が原因と言えそうです。2月中旬から円安と日本株の出遅れ感から、日本株の急上昇が始まりました。2月中旬から下旬にかけての日経平均株価の上昇幅は実に800円近くにも達しています。日本銀行が全期間固定金利の目安となる長期国債を10兆円買い増すというアナウンスを14日に行いましたが、さすがに今回の株価の勢いには勝てず、国債を売って株価を買うという流れから、長期国債の利回りである長期金利は若干上昇し、これが今回の引き上げにつながったものと考えられます。


 今後の見通しですが、変動金利はしばらく据え置きとして、固定金利は株価の動向に左右される展開となりそうです。


 市場では日経平均株価が1万円の大台を回復するのも時間の問題という楽観論が広がっています。しかし、1万円を回復するには円相場が80円台を維持するのが前提で、またあまりにも上昇ピッチが速いため、一旦調整しながら1万円を回復するとの見方もあります。


 ただどちらにしても、株式市場の雰囲気は良く、日本銀行が長期国債を買い支えたとしても、国債を売って株式市場にお金が流れる動きは続くものと考えられ、そうなると長期国債の利回りである長期金利は上昇するという図式になります。


 従いまして、来月の全期間固定金利は現時点では多少上昇の設定になるものと考えられます。


 なお、フラット35の金利は月初の第2営業日にあたる、3月2日に発表の予定です。


沼田 順(CFP(R)認定者・1級FP技能士、宅地建物取引主任者、住宅ローンアドバイザー)


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