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閲覧数順 2024年11月01日更新

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日銀会合にサプライズなし

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 7月10~11日まで開かれていた、日銀の金融政策決定会合ですが、予想通りと言いますか、金融政策の現状維持を決定しました。


 今回は、株価も回復し、為替も円安に振れていることや、黒田日銀の懸案事項となっていた長期金利が、0.8%台で比較的安定推移していることから、市場も現状維持はある程度織り込んでいました。


 長期金利が0.8%台で比較的安定推移している時に、前回見送られた資金供給オペの期間延長などをすれば、債券市場にとってはサプライズとなり、大幅な長期金利の低下が期待できました。


 しかし、これが見送られたことで、黒田日銀の想定する長期金利の中心レンジが0.8%台であることが、逆にはっきりしたと言えるでしょう。


 異次元緩和を行い、当初は長期金利を白川日銀の時よりも低くしたかった黒田日銀にとっては、皮肉な結果となっています。


 今後の長期金利は、アメリカの金融政策の出口戦略を見極めながら、株価や為替に反応しつつ、0.8%台を中心レンジとした値動きが続くものと考えられます。


 また、それに連動する住宅ローンの長期固定金利も、現行水準からの小幅な変動に留まるものと考えています。

 

沼田 順(CFP(R)認定者・1級FP技能士、宅地建物取引主任者、住宅ローンアドバイザー)

 

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