マンション経営の収入についてリスクを考えよう - お金と資産の運用全般 - 専門家プロファイル

吉野 充巨
オフィスマイエフ・ピー 代表
東京都
ファイナンシャルプランナー

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対象:お金と資産の運用

柴垣 和哉
(ファイナンシャルプランナー)

閲覧数順 2024年04月17日更新

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マンション経営の収入についてリスクを考えよう

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このところ、投資用マンションの広告や売り込みが頻繁にかかってきます。また、ワンルームマンションへの投資のご質問もあり、もし、投資をする際には、下記のリスクを踏まえて行うようアドバイスをしています。

マンション経営で収益をあげられる為には、下記のリスクを確認することが必要です。


マンション経営から入る収入は、家賃、更新料、礼金などですが
実質的な家賃収入=家賃×12ヶ月×空室率で表されます。

もし、一部屋で経営していらっしゃる場合には、空室になった途端に収入が無くなりますから、期待した収入が半年間入らないなどの極めて大きなリスクにさらされます。

更新料 は現在最高裁で審理中、無くなる可能性が高まっ
ています。
礼金も更新料が無くなれば設定が困難になります。

敷金は本来家賃の滞納等に当てる預り金であり、通常は返金することになります。
借主の退去時のクリーニング費用には充てられません(喫煙で部屋が汚れた、傷をつけた等を除く)。

また、家賃の設定は購入した価格、建設費ではなく、周辺の家賃相場に準じます。また、建設後年数が経てば、ある程度価格を割り引くことも視野にはいります。

よほどの立地でなければ、当該マンションの家賃が一番高いのは新築時で、その後は低下するとお考えください。

上記を踏まえますと、広告やセールストークにある見込み収入は、割り引いて考える必要があります。

また、貯蓄での購入ではなく、住宅ローンを設定してワンルームマンションを購入するのは、より大きなリスクを抱えますから、空室になることを予測して、その期間は手元資金でローンを返済する余裕が無ければ危険です。

文責
ファイナンシャル・プランナー
&投資アドバイザー 吉 野 充 巨

『このコラムは、投資判断の参考となります情報の提供を目的としたものであり、有価証券の取引その他の取引の勧誘を目的としたものではありません。投資による損益はすべて読者ご自身に帰属いたします。投資にあたりましては正規の目論見書、説明書等をご覧いただいたうえで、読者ご自身での最終的なご判断をお願いいたします。
本コラムは、信頼できると判断した情報に基づき筆者が作成していますが、その情報の正確性若しくは信頼性について保証するものではありません。』

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