投資 基礎知識 資産運用の「リターン」を考える - お金と資産の運用全般 - 専門家プロファイル

吉野 充巨
オフィスマイエフ・ピー 代表
東京都
ファイナンシャルプランナー

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対象:お金と資産の運用

柴垣 和哉
(ファイナンシャルプランナー)

閲覧数順 2024年05月10日更新

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投資 基礎知識 資産運用の「リターン」を考える

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資産運用・投資で使う『リターン』とは運用の結果として得る収益の事ですが、プラスの場合に使うのは勿論のこと、マイナスの場合、損失が出ている際にも使います。
従いまして、プラスとマイナスのリターンが発生します。

例えば、100万円を投資して、1年目は10万円の利益が上がった場合、リターンは10万円で率にするとプラス10%です。翌年、その110万円の運用を継続して11万円の損失を生じた場合にはリターンはマイナス11万円で率では-10%です。このようにプラスもマイナスもリターンと捉えます。

また、「リターン」を表す収益率ですが、上記の例で言えば、100万円の投資で、2年目に1万円の損失が出ています。でも、単純な算術平均では(+10%)+(-10%)でリターンは0%になりますが、幾何平均で表すと、110%×90%÷2でマイナス0.501%になります。

このように、算術平均は、各期のリターンを単純にプラスして期の数で割った平均したもので実現した結果を表しません。一方幾何平均は、毎期の利益+元本に組み入れて、複利で運用した場合の1年あたりの平均リターンで、実際に実現した年率平均リターンになります。

従いまして、金融商品販売時にリターンが表示されている場合は、単純な算術平均ではなく幾何平均で示されているかをご確認下さい。通常、幾何平均≦算術平均ですので、投資への期待値は幾何平均でおこなう必要があります。
幾何平均を詳しく知りたい方は下記をお勧めします。
http://www.statistia.com/glossary/E5B9BEE4BD95E5B9B3E59D87.html
 
ファイナンシャル・プランナー
&投資アドバイザー 吉 野 充 巨

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