- 下村 豊
- 株式会社CSプランナー 代表取締役
- 経営コンサルタント
対象:新規事業・事業拡大
- 下村 豊
- (経営コンサルタント)
製造販売の会社の営業なら、1度や2度、製造部門とやりあった経験があるだろう!
自身の営業や営業支援をしている中では、営業と製造の仲が悪い会社が多い。
「こんな無理な納期で注文をとってきやがって!」
「お客様の希望の納期で注文を取るのが当たり前だろう!」
なんて、言葉が社内で飛び交っている。
こんな会社では、
「営業が、また安売りをしてきたぞ!」
「売らなかったら1円も儲からないだろう!」
という担当者どうしのやり取りも聞こえてくる。
これは、わかりやすい例えだ。
営業と製造だけでなく、開発と製造、開発と営業でも同様なことがある。
これは、よく言えば「個別最適」以外の何ものでもない。
自分の部門、部署から見た最適なやり方を追求することを表している。
日本の会社は、これが得意な会社が多い。
対して、「全体最適」がある。
「お客様の納期は絶対、守らなければならない。ならば、待ってもらえる納期の限度はいつか?確認してみよう。」
「営業が精一杯調整してきた納期だ。お客様に喜んでもらえるように、できるだけ短縮しよう。」
「製造部門が1円のコストダウンをするため、血のにじむような努力をしている。1円でも高く売ることに努力をしよう。」
「競合他社よりコストがかかっていては、競合他社に対し弱点になり、会社の利益を減らすことになる。競合他社より可能な限り製造コストを下げよう。」
その上で、
営業から「ありがとう。納期を短縮してくれて、お客様が喜んでくれたよ。」
製造から「ありがとう。営業が頑張ってくれて、今月、今期は、過去最高の売上、利益になった。」
こんな言葉が、社内で交わされる会社は、間違いなく強い会社と言える。
貴方の会社は、「個別最適」の会社?それとも「全体最適」の会社ですか。
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