- 豊田 健一
- 一般社団法人 組織内コミュニケーション協会 専務理事 兼 『月刊総務』編集長
- 広報コンサルタント
対象:広報・PR・IR
- 中村 英俊
- (広報コンサルタント)
- 中村 英俊
- (広報コンサルタント)
労働に対する対価として、「お金を支払う」金銭的報酬。
それとは違う報酬として、「非金銭的報酬」というものがある。
そして、「金銭的報酬」よりも、「非金銭的報酬」のために働く人のほうが生産性が圧倒的に高い。
その「非金銭的報酬」とは、
①コミュニケーション報酬
上司や仲間からの励まし、承認、信頼など、他者との人間的なつながりによって得られるもの。
②自己実現報酬
「この会社にいるとこのようなビジネススキルが身につく」
「これだけの人間力を高められる」といった実感が、社員の行動を動機づける。
当然、会社は、そのように実感させるための「絵」を社員に示さなければならない。
③ベクトル報酬
経営理念やビジョンに対する共鳴によって生み出されるもの。
理念やビジョンを伝えるのは、経営者や管理職の役目。
自らの言葉で社員に伝え、同じベクトルのもとで仕事に取り組ませなければならない。
以上、三つの「非金銭的報酬」を見ると、気づくことがあります。
社内報が有効に機能する、ということです。
①の「コミュニケーション報酬」では、社内報で取上げること、それ自体が、「承認」になる。社内の公式メディアで取上げてあげることは、モチベーションアップに繋がる。
②の「自己実現報酬」では、社内の優秀な社員を社内報で取上げることで、この会社で頑張っていれば、このようになれるのだ、そのような成功モデルを取上げる。
それが励みになり、この会社で頑張る、というモチベーションに繋がる。
③の「ベクトル報酬」。これは読んで字のごとく、社内報を通じて、明確な方向性を経営者自らが発信することで、社員が安心して、現在の業務に邁進することができる。
想いを明確にしつつ、現場レベルでは、具体的にどのようなにアクションを起こせばいいのかがイメージできる、そんな編集も社内報では必要である。
以上、働く人視点で考えてみた、社内報の効果。
実際にヒアリングしてみて、実感値としてとらえると、さらに、自信を持って社内報の編集ができるのではないだろうか。
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