- 齊藤 孝浩
- 有限会社ディマンドワークス 代表
- 東京都
- 経営コンサルタント
対象:経営コンサルティング
- 戸村 智憲
- (経営コンサルタント ジャーナリスト 講師)
12月21日の繊研新聞に三越伊勢丹の大西社長のインタビューが掲載されており、同社が夏のセールを本来のタイミングである7月後半から8月に実施することを検討していることについてのコメントがありました。
百貨店始め多くの商業施設が、夏の実売期にあたる6月下旬から7月初旬にセールを実施して、自ら販売機会損失、すなわち
×プロパー(定価)販売減と
×在庫歯抜けによる機会ロス
を起こしていることを何とかせねば!と考えているとは思います。
なかなか暖かくならない、暑くならない気候の変化もあって、思うように売上が上がらず、競合他社(施設)が始めるから、こちらも負けじ、と前倒しが進んだ結果の夏のセール時期ですから・・・業界で足並みをそろえて、夏のセール時期を夏商戦の最盛から後半に戻すだけで問題が解決するとは思えません。
夏物のクリアランス時期として、大西社長がおっしゃる時期(7月後半から8月)については私も賛成ですが、同時に実施していただきたいことがいくつかあります。
まずは、
〇春物のクリアランスセールを4月に、しっかり行い、在庫を軽くした上で気持ちよく夏の売場に切り替える
〇プロパー時期には、顧客に支持される価格設定を行い、プロパー消化率と粗利額を高める
そして
〇セール期から翌シーズンへの移行期の新着商品の価格設定を見直し、立ち上がり時期特有の価格上昇ギャップを顧客に感じさせないようにし
顧客の価格に対する不安を払しょくする必要があるのではないでしょうか?
さもなければ、しびれを切らして各社目先の売上獲得といった安易な方に戻ってしまうような気がしますがいかがでしょうか?
仕事柄、グローバルSPAの店頭を観察することが多いですが、彼らは、価格設定、シーズン内のプライスポイントの操作にしても、顧客心理をよ~くわかってらっしゃる、と感心することが多いです。
ファッションストアを営まれている方は、そのあたりも参考にされるとよいのではないでしょうか?
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