建築工事が始まると、お施主さんも現場に行く機会が増えます。現場に行って何を見れば良いのでしょう。建物が間違いなく仕上がっているかチェックする事も大切ですが、専門的なところは専門家に任された方が良いかと思います。
専門家が気付かないところが、お施主さんのチェックの対象かと思います。専門家は専門分野しか見ていません。
つまり基礎工事を例に挙げると、
敷地内が整理整頓されているか?
道路が土が汚れていないか?
重機が出入りしますので側溝が壊されていないか?
近所に騒音・トイレ・駐車等で迷惑を掛けていないか?
等々です。
自分が、ご近所の人になったつもりで現場を見てください。どんなことが迷惑になるのか見えてくるはずです。そのご近所と今後、長い間付き合いするのですから、その人達の気持ちを大切にしなければなりません。
専門家はそういったところを見ていません。検査を通す為、鉄筋のピッチや径・継ぎ手長さ・被り厚・開口補強・配筋要領等々見ていくのに手一杯です。
そう云った専門的なところは監理者と検査員がWチェックしますので、その人達が見落としがちな、ご近所の目と云う視点で現場を見てください。
このコラムの執筆専門家
- 福味 健治
- (大阪府 / 建築家)
- 岡田一級建築士事務所
木造住宅が得意な建築家。
建築基準法だけでは、家の健全性は担保されません。木造住宅は伝統的に勘や経験で建てらていますが、昨今の地震被害は構造計算を無視している事が大きく影響しています。弊社は木造住宅も構造計算を行って設計しています。免震住宅も手掛けています。
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