- 田中 伸裕
- 田中伸裕建築事務所 代表
- 岐阜県
- 建築家
対象:新築工事・施工
「家の断熱」と聞くと「断熱材」を思い浮かべる方が多いかと思いますが、
断熱材は断熱性能だけではなく耐久性・防火性・健康性・環境性・施工性・価格と多岐にわたります。
しかし残念ながら断熱材には得手不得手があり、全ての項目を満たす断熱材というのはありません。
熱伝導率が高ければ価格も高く生産時のエネルギーも高くなる
価格を気にすると耐久性や熱伝導率にちょっと不満が・・・
というように、「良い断熱、悪い断熱」と明確に区別ができないものです。
断熱材単体ではなく、防湿層・透湿層・通気層・気流止めを考え、
それぞれの材料の特性を把握し適正に施工することが「良い断熱」と言えると思います。
たとえ断熱材が入っていても、雨に濡れたり、湿気で結露したり隙間からの風があったりしたら
折角の断熱材の意味がなくなってしまいます。
また、そのような断熱ではシロアリの被害も多くなる可能性もはらんでいます。
ただ断熱材をすればよいのではない、空気や熱の流れを考えたしっかりとした正しい断熱工事の必要があります。
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