- 辻畑 憲男
- 株式会社FPソリューション
- 東京都
- ファイナンシャルプランナー
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03-3523-2855
対象:家計・ライフプラン
保険でお金を貯める。それは、保険を掛けながらお金が貯まるので一見お得な感じがします。しかし、これは景気が長期に渡って悪い状態が続くか、または金利の高いときでないとお得ではないのです。
確定利回りの保険の商品は固定金利です。預金金利が低いように保険の利回りも低いのです。その低い金利が、契約期間中は固定されます。景気がよくなり市場の金利が上昇してもそのままなのです。そうすると金利が低いだけではなくリスクが発生します。それがインフレリスクです。
インフレリスクとは物価上昇による貨幣価値の低下リスクです。物の価格が上昇するということは、同じ価格で購入できるものが少なくなるということです。日本は今デフレですが、デフレが続くことは景気が悪い状態が続くということになりよくありません。よって、政府は、常に景気が上昇する政策を打ち出そうとしています。景気がよくなると需要が供給を上回り、物価は上昇するのです。過去20年間日本は景気が悪い状態が続いてしまいましたが、今後もその状態が続くのでしょうか。安全をみて長期での金利の固定は避けたほうがいいように思います。
このような低金利時代にお金を貯めるのであれば、金利が変動する商品のほうがインフレリスクがなく安全です。保険の元本を確保された商品は金利の高いときにはいい商品ですが、今のようなときにはよくありません。また、保険は途中解約すると元本割れをするリスクがあります。よって今は、「保険は保険」「預金は預金」と分けたほうが将来のことを考えると安全でしょう。もし保険と預金を組み合わせたいというのであれば利率変動型商品、または為替リスクや価格変動リスクがありますが、外貨建て商品や変額保険などの商品のほうが良いのではないでしょうか。いろいろなリスクを検討し、ご自身のあった貯蓄方法を考えて見ましょう。
このコラムの執筆専門家
- 辻畑 憲男
- (東京都 / ファイナンシャルプランナー)
- 株式会社FPソリューション
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「豊かに楽しく暮らす」をテーマに、夢、ライフプランを考えながら、お金のみならず人生全般の応援をしていきたいと考えています。一生に一度の人生です。常に楽しく暮らして行きたいものですね。そんなことを考えながら皆様とお付き合いしていきます。
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