フランチャイズ第1号店は 家具業界から。(13) - フランチャイズ・代理店 - 専門家プロファイル

上田善隆
オフィスゼンリュウ 代表
京都府
広告プランナー

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尾崎 友俐
尾崎 友俐
(経営コンサルタント)

閲覧数順 2024年04月18日更新

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フランチャイズ第1号店は 家具業界から。(13)

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現代仏壇の直営店が好調であることがわかると、ようやく従来仏壇を売っている店が現代仏壇を売りたいと手を挙げるようになってきました。そこでフランチャイズを研究することになりました。このフランチャイズ店の名称をギャラリーメモリアと呼ぶことにし、直営店をまず衣替えしました。社内で名前を公募したのですが、社長にとってどれもしっくりしないようです。僕は総合カタログの名前がGAT ROOMなので、それと同じ名前にすればいいと思っていたのですが、社長の一言でメモリアと決まりました。当時はお墓屋さんにそのような名前があって、イメージが似てしまう恐れがあると反対したのですが。


まずフランチャイズを作る場合のコストシュミレーションを作りました。店のスペース、従業員の数、改装費、仏壇の展示本数、卸価格、営業エリア等を決め、年間に何本売れば採算ベースに乗るのか、営業開発部が試算します。広報室ではロゴの扱い方、帳票類のデザイン、広告のあり方とその支援方法等を用意します。


出店にはかなりの資金が必要です。商品回転数がほとんどないので誰でも簡単にはオープンできません。ターゲットは仏壇店の他、墓石、葬儀、家具の業界に絞りアプローチすることを決めました。しかしなかなか手を挙げるところは出てきませんでした。特に仏壇店は保守的で個人経営が中心の業界なので警戒する人が多かったようです。いつのまにか現代仏壇に店を乗っ取られるのじゃないかという風に思われたこともありました。

そこで、DM作戦を取りました。フランチャイズのシステムをシンプルに描いた資料請求付き往復はがきを作り、関東、関西を中心にエリアを絞り墓石、葬儀、家具業界に1度に500通くらいを郵送し、営業が同時に回ります。返信の資料請求が来たのはその0.5%くらいでしょうか。仏壇店には営業が足しげくまわります。リクルート社が行っているフランチャイズ用の本にも出稿しましたが、費用対効果が合いませんでした。なぜならこれから起業しようという人が、まず手始めに仏壇店を始めてみようか、というのはあり得ないからです。コンビニやカフェのようなわかりやすい業種に人気が集まります。モダンな仏壇といっても一般ではまだまだ「卦」の職種で、知名度もありません。(続く)

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