- 荒川 雄一
- IFA JAPAN 株式会社 代表取締役社長兼C.E.O.
- 東京都
- 投資アドバイザー
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対象:投資相談
- 大山 充
- (シニア・エグゼクティブ・アドバイザー)
- 大山 充
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こんにちは!
さて、年金積立金管理運用独立行政法人(めちゃくちゃ長い名前ですが・・・略して「GPIF」)が、2010年度の公的年金の運用実績を発表しました。
GPIFは、私たちの納めた厚生年金や国民年金の積立金を運用する独立行政法人で、2006年に設立されました。
2010年度の運用実績はというと、円高や震災の影響などもあり、“-2999億円”という結果となっています。
結構大きな金額で、「大丈夫なの!?」と思う方もいるかもしれませんが、運用資産に対する収益率でみると、“-0.25%”です。
というのも、運用の資産総額は、現在116兆円強もあり、世界最大級のファンドといってもよい運用規模があるからです。
ちなみに、2009年度は9兆1850億円と市場運用開始後での「過去最高益」を出しています。
しかしながら、安心するわけにはいきません。
昨年の運用結果は“-0.25%”でしたが、資産の目減りは前年比“約5%”にもなっているからです。
これだけ大きな運用資産ではありますが、それにも増して「日本の高齢化」が進み、積立金の取り崩しが「6兆円」近くにのぼっています。
この傾向(年金受給者の増加)は、今後も続くと考えられるため、今のままだと年間5%強の運用利回りを確保しなければ、運用資産の元本は徐々に目減りしていくことになります。
仮に、運用資産額が100兆円まで目減りし、受給者増加による支払いが10兆円になったとすれば、年率10%の運用益がないと、さらに資産額が目減りしていくということです。
いまの「円建」での運用環境を考えると、これは到底無理な数字といわなければなりません。
日本の財政問題と同じく、「年金制度」も改革を進めないと、あまり時間は残されていないことがおわかりいただけるでしょう。
個人的な意見としては、やはり最低保証は税金でまかない、あとは自分年金としての積立に変更していかないと、立ち行かなくなるのではないかと思います。
いずれにしても、今の年金財源は「有限」であることに間違いありません。
今のうちに、個人でできる”自分年金作り”に着手しておきたいものですね。
では、良き週末を!
このコラムの執筆専門家
- 荒川 雄一
- (東京都 / 投資アドバイザー)
- IFA JAPAN 株式会社 代表取締役社長兼C.E.O.
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