- 中沢 努
- パンセ・ソバージュ・アンド・カンパニー 代表
- 東京都
- コンサルタント・研修講師・講演講師
対象:人材育成
(注)内言=無音の心の中の言葉、エレンコス=反駁的な対話や問答
寿司に「松竹梅」があるように、人間にも「松竹梅」があったとします。
あなたの質は「松」でしょうか?
それとも「竹」ですか?
あるいは「梅」ですか?
私がやると気分を害するでしょうから、ここはひとつ、あなた自身でやってみて下さい。
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世の何にはいろいろな人がいる。
いろいろな人がいるということは、いろいろな質の人がいることでもある。
これを「人間の質」と呼ぶとする。
そして、これに沿って人間を3分類してみる。
・人間の質が高い人
・人間の質が中の人
・人間の質が低い人
さて、この差はどこから来るのだろうか?
哲学の世界に「生得観念」という言葉がある。
人間にとって観念は生得的なものか否かを議論検討する際に使われる言葉だ。
デカルトは人間の究極的な観念、観念を観念たらしめる力の原因を神に求めた。
一方、イギリス経験論の哲学者J・ロックは、このデカルト説を斥けた。
彼は観念を観念たらしめる力の源を経験に求めたのだ。
ロックは、人間の心は白紙(タブラ・ラサ)であると考えた。
人間は様々な経験をする。
それを白紙に書き込むことで知性が知性として現れるというのだ。
ロックが言っているのはあくまで観念についてであった。
しかし、私はこれを観念から人間そのものへと敷衍してみた。
その結果は以下である。
『私は「人間はもともとは白紙である。人間はその白紙に自分の経験の痕跡を残していく。やがてそれが集積する。その集積が人間の質となっていく」と考える。』
だから私は自分自身に質の高い経験をさせようと心がけてみる。
(出典)http://profile.ne.jp/pf/pensee-tsutomu-nakazawa/c/c-46427/
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内言によるエレンコス講座は、いわゆる「読み物」ではありません。
これは「思考の練習帳」です。
「自分に」問いかけ、「自分で」考えて下さい。
【ワーク1】
あなたは、生まれて以来、どのような経験をしてきましたか?
【ワーク2】
その経験のうち、「質が高いと(自分で思う)経験」とはどのような経験ですか?
【ワーク3】
その経験のうち、「質が中程度と(自分で思う)経験」とはどのような経験ですか?
【ワーク4】
その経験のうち、「質が低いと(自分で思う)経験」とはどのような経験ですか?
【ワーク5】
あなたの「経験の総量及びその質」と「今のあなた自身」を秤にかけてみて下さい。
そして感じることをありのままに書いて下さい。
(中沢努「<深く考える>序開き」から抜粋)
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