- 清水 康弘
- 株式会社参創ハウテック 代表取締役社長
- 工務店
対象:新築工事・施工
宿泊先の秋保温泉の宿に、当社の小園常務と旧知の仲である、仙台在住の建築家小山公一さんが、地元のお酒を持って駆けつけてくれました。
23年前に小山さんは故吉田イサム氏の弟子として、小園はバウ建設の現場監督として、六本木の現場を担当した時から親交が深まったようです。
親交といっても継続して連絡を取り合っていた訳でもなく、当時それぞれの立場で途轍もなく難易度の高い現場に向き合い、完成させ、互いにその竣工現場を未だに愛し、お互いに技術レベルと仕事への情熱に敬意を抱きあっていた様子が、二人の会話から良く伝わってきました。
現在小山さんは、被災地に残った家屋の被災状況の判定の仕事で福島・宮城を掛けまわる八面六臂の活躍です。
「できることから、ひとつずつやるだけだよ。」
小山さんの一言は復興プランを机上で語り始めた学識経験者や政治家などの輩に比べても実に重さを感じます。
要はできることから、やるしかないのです。
また、5日間停電が続いたこと、津波から逃れようとビルの屋上へ避難した友人から電話が深夜に電話がかかってきたこと、当日の夜11時頃の第3波の津波が実は相当大きかったことなど、現地の様子をいろいろ話して戴きました。
翌土曜日は同氏の先導により仙台市内を視察。
SRCの、且つ耐震補強まで行っていたのに壊れた、東北大学建築学部や内装の天井が脱落したメディア・テークなどを回り、吉田イサムさん設計の幼稚園や小山さん設計の保育園を見学し、高速道路で福島の相馬へ向かいました。
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