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ドーベルマンの飼い主になりそこなった男の話

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 昔、ドーベルマンを飼っていました。

 名前は、「刑事」と書いて「デカ」と呼びます。そう、かつて「ドーベルマン刑事(デカ)」という劇画があったことを年輩の方なら覚えておいででしょう。そのもじりです。

 ドーベルマン・ピンシャーは、軍用犬にも使われることがあるように、獰猛な一面を持ち合わせています。理不尽な、感情的な叱り方をすると、飼い主に対しても牙をむきます。私も、2回、咬まれたことがあります。ヒトとイヌとが自己主張をぶつけ合うのです。私の弁護士業務に支障をきたしたこともありました。

 しつけは重要で、とくに食事は、「マテ」と命じて目の前に餌を置き、「ヨシ」と言って食べさせることを徹底します。そうでないと、餌をやるたびに飼い主が指を何本か失うことにもなりかねません。

 頭が良く、普段は、飼い主やその家族など身内に対しては、思いっきり甘えてきます。

 ドーベルマンの魅力は、敵に対する攻撃性と身内に対する忠誠心や甘えっぷりとが、その凛々しい姿に一体となって具現化していることです。刑事(デカ)との子犬のころから天命を全うして死ぬまでの10年余の楽しいあれこれは、決して忘れることができません。

 一説によると、飼い犬であるドーベルマンに3回咬まれないと本当のドーベルマンの飼い主とは言えないそうです。

 今も、刑事(デカ)のことを思い出すたびに、もう1回咬まれて、本当のドーベルマンの飼い主になっておけばよかったかな、と思うのです。

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