
- 廣部 剛司
- 代表取締役
- 建築家
対象:住宅設計・構造
「住宅ができるまで」15-竣工間際
--------
拙著、『サイドウェイ 建築への旅』は工事中の現場から始まります。
竣工間際の現場にて考えているところから、長い旅を思い返す序章なのですが
その現場が、まさにこんな(画像1)風景でした。
(実際に序文を執筆していたのもこのタイミングです)
家具の取り付け工事が行われていたり、床のタイルを貼っていたり
かなり「工事中」に見えますが、実はお披露目(オープンハウス)の数日前です。
驚かれるかも知れませんが、ほぼどの現場でも竣工する直前はこんな状況なのです。
つまり、私ども設計者も内覧に来られる方々とほとんど同時に
竣工の状態をみる、ということになります。
だから、やはり想像の中で竣工した状態をずっとイメージし続けるということが
必要とされるのです。それぞれのパートをばらばらに決めているけれども
完成して一つの建築になったときに、きちんと調和が取れた空間であるために。
今回は、その瞬間の少しだけ手前について書いてみました。
このコラムに類似したコラム
住宅の工事見積が「大きな予算オーバー」とならないために。 奥山 裕生 - 建築家(2011/12/22 11:44)
階段の型枠工事 岩間 隆司 - 建築家(2011/08/02 13:31)
基礎工事・建物でなく地球の一部を加工する。 岩間 隆司 - 建築家(2011/06/15 19:30)
「住宅ができるまで」13-上棟 廣部 剛司 - 建築家(2010/12/08 15:00)
【天遥かな家】作品が掲載されました 西島 正樹 - 建築家(2023/11/28 20:12)