住育と子供 その3 今の住宅環境の限界が子供に及ぼすもの
衝撃のコラムから一夜明けましたが(笑)、いかがお過ごしでしょうか?
さて、今回の話はもう少し子供にフォーカスしていきたいと思います。
今回の話は「今の住環境の限界が子供に及ぼすもの」という話でが、そのキーワードになるのが「核家族」です。
核家族とは、両親と同居するのではなく、夫婦と子供だけで住む家族の形態のことをいいますが、20世紀後半に「核家族化」が急激に増えました。
「1家族に1戸の家を!」という国の政策の背景もあったのです、このときに1つ大きな問題を作ってしまいました。
それは、子供が身近な大人たちと接する機会が減ってしまったということ。身近な大人たちというのは、両親以外におじいちゃんやおばあちゃんなどを意味します
が、そういった人たちと接する機会が減ってしまったのです。
そしてこれが「親の価値観の枠以外から人生を学ぶ機会」を奪ってしまいました。
要は、今の住環境では「子供は親の枠以上の人間に育つ可能性がほとんどない」ということです。
・・・今回も衝撃的な事実になってしまいました。
住育という発想のときに、その住環境がどれだけ健全か?という視点でものを見たときに核家族化というものは、ひずみをきたしている可能性があるわけです。
出来れば、ご両親とどれだけ子供たちを接する機会を作っているか?なども視点もあわせて、これらのことを考えてみてください。
このコラムの執筆専門家
- 八納 啓造
- (建築家)
- 株式会社G proportion アーキテクツ 代表取締役
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