この「住育と子供」シリーズではこれまでに、「住育」とは、住環境が人を育てるということ。今の住環境は、今の家族関係や家族の心を映し出した鏡であるということ。核家族化により、住環境の幅が限定され、子供が親の価値観以上に物事を知る機会が少ないということ。そして住環境の要は「夫婦関係」のパートナーシップにあるということをお話してきました。
これらの内容を深めると1冊の本になるくらいのものになりますが、今回の「住育と子供」では、住育の本質をお話してきました。
そしてシリーズ最後にお話しするのが「さらなる可能性とは?」です。
私が考えている「住育のさらなる可能性」は、周辺環境にあると考えています。
例えば、街中の狭小敷地に家を建てたご夫婦がいました。周辺には年配の方が沢山住んでいて、建設中から「若い人が引越しくるので嬉しいね」という声をもらっていました。
また建設現場の近くには小さな子供たちが、近隣のおばあちゃんと遊んでいたりと昔ながらの光景がそこにありました。このように考えると核家族化した家庭において子供が「自分らしさ」を身につける手段は周辺環境をも住育に含めて考えるところに可能性があると考えています。
今あなたは周辺環境とどのように付き合っていますか?また新たに住環境を得ようと思ってるのなら、どういった周辺環境が望ましいですか?
このコラムの執筆専門家
- 八納 啓造
- (建築家)
- 株式会社G proportion アーキテクツ 代表取締役
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私たちの考える家作りの大きな目的は「家族の絆や幸せが育まれること」。そこでこれまで家作りに成功した人たちの「家作りの知恵」をベースに家族が共通の思いを持ち、向き合える住まいをご提案。家族の思いをカタチにします。
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