腹が立って！！！

「解決したこともあるんですが別の問題が出てきたんです。もう、腹が立って！！！」

「勇気づけの親子関係実践セミナー」に来て下さった若いママの言葉です。お子さんは2才9カ月と1才5カ月。自分のことはそれほど出来る年齢ではないのに　意思表示はしっかりする！！！ママからすると　本当に扱いにくい年齢なのですね。

「どんな時に腹が立ちますか？」

と伺うと　

「この頃　食事の時に二人で遊びながら食べるんです。“食べないのなら片付けるよ”、と言うと　“食べる”って言うのですが　食べなくて、それを繰り返すのです。すると　だんだん腹が立ってきて“そんなら　食べないんだね、ママもう知らないよ！”って　片付けるんです。すると　泣くんです。可愛そうに思って食べさせるのですが　それを繰り返すんです。」

腹が立つ、ということは　子どもの行動の目的を推測すると・・・

「闘争」です。つまり２才９カ月の子どもは

「ママ、僕はもうママの思い通りにならないからね！」

と自己主張している、になります。

腹が立って対応するということは　子どもの戦略に乗って「戦線布告」を受けて立っているのです。

昨日の講座は　4章「傷つけないで意見を伝える」でした。

その中に「腹が立った時の対処」もありました。

「これが知りたかったんです！やってみます！」

と言って下さいました。

「叱ることはなぜいけないか？」の項の内容は次の通りです。

・子どもは　勇気をくじかれます。

・反抗的になるかもしれません。

・自分は無価値だと感じるようになるかもしれません。

・言うことをきかなくなるかもしれません。

・自分の気持ちや考えを言わなくなるかもしれません。

・子どもが自分を大切にする気持ちを失わせます。

・子どもに協力を教えません。

若いママがおっしゃいました。

「私が子どもの時、正にこの状態でした。私、気がつかないで親と同じことしようとしていたかもしれない・・・」

私はそのママの正直で率直な言葉に　とても心を動かされました。

フレンドリーな態度で、揺るがないこと、継続することが大切であること、子どもの年齢が低ければ低いほど効果が早く表れ、長期的にみると

「責任感と自立心」を持った子どもに育ちます！

と一緒に学んでいくこと、サポートさせて頂くことをお伝えしました。

 何十年の単位でみると　「勇気づけの対応」は　心の病になる予防の役割も果たします。