- 平 仁
- ABC税理士法人 税理士
- 東京都
- 税理士
対象:税務・確定申告
- 近江 清秀
- (税理士)
- 平 仁
- (税理士)
東京商工会議所は9日、革新的あるいは創造的な技術・技能やアイデア、
経営手法等により、独自性のある製品・サービスを生み出している企業を
表彰する「第8回 勇気ある経営大賞」の受賞企業を公表した。
今年の大賞受賞企業はアルケア(株)と日本理化学工業(株)の2社。
アルケア(株)は墨田区の医療・福祉・健康器具の開発製造メーカーで、
皮膚保護機能を持つ人工肛門装具を初めて国産したことで受賞された。
日本理化学工業(株)は川崎市のチョーク等の文具事務用品メーカーで、
74名いる従業員のうち3/4が知的障害者でありながら、
「非営利ではなくビジネスとして事業を成り立たせ、チョーク分野の
トップメーカーとなっていることを高く評価」されたようですね。
日本理化学工業については、TVや本で紹介されることも多いので、
ご存知の方もいらっしゃるでしょうね。
こういう時代だからこそ、弱い者により厳しいわけですが、創意工夫により
ボランティアではなくビジネスとして成功している点は素晴らしいですね。
社会貢献を考えようとすると、ボランティアになりがちなのですが、
ボランティアになってしまうから長期では続かないケースもありがちで、
ちゃんと利益を得ながらビジネスを成り立たせないと、結果として
資金的に社会貢献が続けられなくなりますからねえ。
優秀賞の5社、特別賞の3社も特徴のある製品を開発しており、
まだまだモノづくりの国なんだなあと実感しますね。
アイデアを絞り、創意工夫することは誰でもできることですが、
これを続けることは実に難しいんですよね。
私は学生に「考えろ!」と言い続けていますが、マニュアル頼りでは
アイデアは枯渇し、創意工夫ができなくなってしまう。
常に考えていると、ある日突然、閃く瞬間があるんですね。
ただ、「カイゼン」の文化がないところには、その閃きの花が開かない。
表彰された会社は、みな各々の創意工夫が企業の永続に生きている。
人がやっていることを真似るだけではなく、オンリーンワン企業を
目指すには、考えること。そして変わる勇気を持つこと。
変わる勇気がなければ、せっかくのチャンスも通り過ぎてしまいますね。
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