- 池内 秀行
- Heart and Holistic Consulting
- 東京都
- 心理カウンセラー
こんにちは。カウンセラーの池内秀行です。
生きづらさを抱えている身近な人をサポートする6つのポイントの2つ目です。
(2)問題が問題なのであって、本人は問題ではない
生きづらさの原因が見えてきはじめると陥りがちなのが、本人の人間性や性格、精神的な弱さがその原因を作り出していると理解して、本人が問題そのものであると決めてしまうことです。
実際は、ご本人は問題の影響を受けて生きづらさを感じているので、問題の影響を受けなくなると生きづらさが解消されていきます。
一般化された対処方法が助けになる時は、本人ではなく問題そのものに焦点が当たっている場合です。
しかし、現実的には、ご本人と家族や親しい人との間で、問題だけに焦点をあてることは難しいものです。
理由は、家族や親しい人たちも、問題の影響を受けたご本人の言動を通して(本人の言動は問題の現象や症状)、大なり小なり問題そのものの影響を受けてしまうからです。
身近にいる人達も人間ですから、問題の影響を受けると、何らかのストレスを抱えてしまったり、相手のことを思って頭でわかって我慢していても、感情的な体験として悲しみや怒りなどの感情も感じるものです。それが、一時的ならまだしも、継続的になると、どうしても理屈ではわかっていても感情的に「ご本人が問題。ご本人が悪い。」と思いたくなるのも、感情を持つ人間としては仕方がないことです。お互いのことを思っていればいるほど、このストレスは大きくなる傾向があります。
こうなってしまっている場合は、不必要にお互い傷つけあわないように早めに迷わずカウンセラーの助けを得ましょう。
本人も含め身近な人達も問題の影響を受け過ぎて、状況や関係性があまりにも複雑化して悪化してしまい、修復不可能の状況に陥っている場合でも、結末がどうなるかは当事者の意思ですが、そういう状態でも将来に向けてカウンセリングは何らかの助けになったり役に立ちます。
明日は、(3)過去を振り返る目的を知っておく、について。
プロカウンセラー池内秀行
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