監理をする意味 - 新築工事・施工全般 - 専門家プロファイル

遠藤 浩
遠藤浩建築設計事務所 
埼玉県
建築家

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閲覧数順 2024年04月26日更新

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監理をする意味

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今更かもしれませんが、人によっては、「図面の通り工務店に造ってもらえばいいのだから、図面だけで監理なんかいらないよ。」と思われる方もおられます。
一方、監理に理解を示されている方で、「手抜き工事をされないためにも、設計士に見てもらわなくてはならない。」と思われている方もおられます。

それは、間違いではありませんが、それだけではないんです、監理というのは・・・。

図面のいろいろな個所を “どうしてこのように書いたか” を施工者に一々説明するのが一番の作業です。

それをしないとどうなるか?

施工者は、理解できないまま、図面とは違う自分達のやり方で造ってしまいます。
全く、図面の存在の意味がなくなり、わざわざ、設計事務所に詳細図まで書いてもらわなくても良いことになってしまいます。
また、詳細図まで描いてあるのだから、造りやすいだろうと思われるかもしれませんが、どうしてこのような納まりになっているのかは、その場面々々で一々説明していかないと中々理解してもらえないんです!!

監理では、図面に描いてあっても解かりずらいことを口頭で説明したり、ある場面では、別の納まりに変えた方がいい場合も出て来ます、その辺りを再検討します。
設計者の意図するところを施工者に言葉や新たに図面を起こして一々、こと細かに伝えるわけです。

そんなわけで、監理をするのと、しないのでは、建物が全く“別物!!”になってしまうのです。
料理のレシピを見て、それを作る人によって全く別の料理になってしまうのと同じことなんです。
料理のようにレシピ(設計図)を創った本人が創れば、考案した人の考えそのものの料理が出来ますが、建築は別の人、施工者が造ります。現場で逐一レシピを説明しなくてはならないのです。

監理業務がどんなものか少しお解かり頂けましたでしょうか。
基本的に、設計と監理、両方の業務を全うすることで、良い建物、設計者の意図した建物が出来るわけです。

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