以前このコラムで、「一人部屋で大きくなった子供は社会に出て苦労する」という話をしました。
私はその要因として、家の中の環境が社会との構図からあまりにも離れてしまっているからだと考えています。
例えば職場では、机を並べてそれぞれが全然違う仕事に取り組んだり、それぞれのペースで仕事をしたりしています。また、仕事ではお互い教えあいながら仕事を進めるというのが基本です。
それに対して、家の環境の多くの場合は、勉強は一人きりで個別で行ったり、塾に行ってもお互いが競争心で関わっているので、お互い教えあうという精神がなかなか
身につきません。教育の先進国であるスウェーデンなどでは、授業中、生徒同士で教えあう事を推奨していることを考えるとどちらのほうがより社会の構図とマッチしているでしょうか?
ここでお薦めなのが、子供にとっての家とは「小さな社会そのもの」という考え方です。
子供にとって、親の年齢差はある意味会社で接する年齢差と近似しますし、同じ場所でお互いがそれぞれやることに取り組む場所をつくると、それは将来の職場環境につながっていきます。
ぜひ夫婦や家族で話し合ってみてください。
このコラムの執筆専門家
- 八納 啓造
- (建築家)
- 株式会社G proportion アーキテクツ 代表取締役
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