防災のこと 1 - 住宅設計・構造設計 - 専門家プロファイル

須永豪・サバイバルデザイン 
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防災のこと 1

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建築的
なんだか世間では、「都市部で大きな地震が9月中旬から下旬にあるかも?」と噂が出ています。
ホントかなぁ?どうでしょう。
ただ、その信憑性を疑っていても無駄なことだと思います。
たとえば東京周辺直下地震の起こる確率は30年以内に70%だという研究データがあり、
阪神大震災を引き起こした野島断層は、確率で言えばまだたった0.8%ほどだったのに発振しました。
結局のところニッポンは「地震がいつか起こる確率は100%」です。
狭いニッポンどこに暮らしていてもたいてい危険なのですから、
見ないフリはせず、まずは最低限の「備え」だけはしておいて損はないハズです。

■備え■
○食料を3日分、水はひとり6リットル以上、とよく言います。・・・が、
4日目に配給がホントに来てくれるでしょうか?
市役所の人も警察官もみーんな被災して、あちこちで家屋が倒壊して道路は塞がって、
火事はまだ鎮火しないという状況で、です。
被災者が多ければ救援物資は自分のところまでまわってくるとはかぎりませんし、
可哀想なひとに分けてあげたくなるかもしれません。そういうときは残念ですが略奪だってあるかもしれません。
最低でも1週間分の水と食料、1ヶ月分のお米くらいは確保しておきましょう。

○食料があればカセットコンロとボンベでなんとかなります。
また衛生面で不安がありますから、給水車でバケツに入れてもらったお水なども、一度煮沸してから口に入れた方が良さそうです。
カセットコンロは冬のお鍋やキャンプ等、持っていて何かと役立ちますから、すぐにでも手に入れておきましょう。
仕舞い込んである人、ボンベのガスはありましたか?
どうせお鍋の季節はすぐ来ちゃいますから、早めにいくつか買っておきましょう。
欲しい時にかぎって売り切れ、秋口によくあることですよね。

○お風呂の残り湯はためておく。というのはよく聞きます。
ではもう一歩進んで、どうせなら浴槽は夜のうちに洗ってキレイなお水を溜めておきましょう。
キレイな水ならいざとなったら飲めます。
それに湯気が風呂場にこもらなくなると、浴室がカビにくくなって一石二鳥ですよ。

○バタンと倒れそうな家具は固定しましょう。
メンドクサイというならせめて寝る部屋のタンスだけでも。
それもすぐにはできないというなら、家具が倒れても頭や胴体には当たらないように寝る向きを変えるだけでも、やらないよりズッとマシです。
これは今晩からでも始められることですよね。
(足ぐらい折れてもオトコノコはガマン・ガマン・・・か?)

○枕元に懐中電灯をぶら下げておく。
あれば寝しなに本も読めるじゃないですか。
おすすめはLEDのヘッドランプ。手が疲れず本を読めます。
あと、子供の耳かきするときにもスッゴイ便利ですよ。
http://esearch.rakuten.co.jp/rms/sd/esearch/vc?sv=2&v=2&e=0&s=28&sub=0&k=0&oid=000&ah=0&uwd=1&sitem=%A5%D8%A5%C3%A5%C9%A5%E9%A5%F3%A5%D7%A1%A1LED&f=A&nitem=&g=0&min=&max=&p=0

○スリッパも枕もとなど手を伸ばせば届くところに。(本当はスニーカーがベストなようです)
揺れで家財が散乱したら、裸足では歩けません。
畳のお部屋でも、寝るときだけはスリッパで上がってしまいましょう。

○最後に・・・古い家に住むのはやめましょう。
(阪神・淡路大震災では死因の8割が家屋の倒壊、1割がその後の焼死、です)
ソレガデキリャァ クローシネーヤ の声が飛んで来そうですが、
建て替えがムリなら、耐震診断・改修を受けましょう。
市役所に相談すると費用をけっこう負担してくれます。本当です。
また古い家は1階が潰れやすいので、2階で寝起きするとずっとマシです。

さて、大災害のことを考えると、色々不安ばかりが膨らんでしまうかもしれませんが、
一度備えをしっかりしておくと「あ、これでいつ来てもダイジョウブだな」と自信が持てるものですよ。
梅雨時の外出ではバッグに傘を入れておくでしょう?
それと同じです。

(原典http://www.sunaga.org/daily/daily.htm#090918)

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森や山と人、地球が健全に回っていく様子を見届けたい。 木を街に届け人の営みに森をもたらし木が、森が、地球が、生命が、人が、そして星々や宇宙までもが響あいはじめるそんな木の建築空間宇宙の意図が起動する響きあう木の空間をつくろう

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