- 宮本 ゆかり
- マイウェイネットワーク
- ビジネススキル講師
対象:ビジネススキル
KY君が話す様子をよく観察してみると、会話の冒頭に、否定形の言葉「でも」「だって」をよく使っています。
おそらく本人も無意識のうちに『相手を受け入れずに自分の主張を通す』という姿勢が言葉に現れているのでしょう。
これだけ主張できるのですから、KY君には有能な人が多いのです。
知識が豊富で能力も高い。
一人で何かをやらせたら、人並み以上のことはできます。
ところが、このタイプは『チームで成果をあげる』ことを要求される職場などでは、なかなかリーダーシップを発揮することができません。
関わる人々の能力を引き出して結集する力がない。
つまり、人の協力を得られないため、成果が出ないのです。
その大きな原因は、『人の話を聴けない』というところにあるのではないかと思います。
人間とは基本的に、『自分のことをわかって欲しい。自分の話を聴いて欲しい』存在です。
そして、自分を受容してくれた相手に対しては好感をもちます。
「この人の為ならなんとかしてあげたい」と力を貸してくれます。
逆に、自分を受け入れない(好感をもてない)相手に対しては、協力を惜しみます。
だから、人を受け入れる姿勢のない人(人の話を聴けない人)は、結局、仕事上でも成果が出なくなってしまうのです。