その際エネルギーの6割が発電ロスとして失われ、発電所から人の暮らす都市へ送る際に5%が送電ロスとして失われ、実際に届くのは35%ほど。
都市で必要とされる電気の量に合わせ、ロスの分も見込んで余剰分まで燃やされています。
家庭ではこんどはエアコンや電気ポットなど、電気を熱に変換する際にもエネルギーのロスが生じます。
熱を電気に変え、その電気を熱に変え、そのたびごとにロスが生じている、というわけです。
だったら、湯はガスで沸かし、暖房は石油を燃やした方が、ずっと真面目な省エネだと思いませんか?
パソコンはガスで動いてくれませんけれど、暖を得るだけなら電気は要りません。
CO2の問題でいえば、その発生場所が自宅か発電所かという違いで、
じつは私たちには見えない発電所で、エネルギーをロスの分まで余分に無駄づかいし、
余分に環境悪化を促進させていることになります。
「電気から熱を得る」というのは驚くほど非効率な方法で、それを使い続けていることは、
知らないうちに環境破壊への片棒を担がされていた、ということになります。
このコラムの執筆専門家

- 須永 豪
- (長野県 / 建築家)
- 須永豪・サバイバルデザイン
響きあう木の空間
森や山と人、地球が健全に回っていく様子を見届けたい。 木を街に届け人の営みに森をもたらし木が、森が、地球が、生命が、人が、そして星々や宇宙までもが響あいはじめるそんな木の建築空間宇宙の意図が起動する響きあう木の空間をつくろう
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