- 上津原 章
- 上津原マネークリニック お客様相談室長
- 山口県
- ファイナンシャルプランナー
-
0820-24-1240
対象:お金と資産の運用
ファイナンシャルプランナーの上津原と申します。
今回は、高齢者の方の資産運用について考えてみます。
弊社では、60歳代、70歳代の方の資産運用のご相談をお受けすることがあります。ご相談の中で、よくお見受けするのは、
「分からないまま金融商品を買ったら、元本が大きく下がってしまった。」
といったようなご相談です。
ご相談者の方は不安に思われたり、ひどく後悔されています。
「なぜ、あんなものを買ってしまったのだろう。」
と思われているのが、お聞きしても伝わってきます。
ご相談者の方にしてみれば、その時は説明をはっきりお聞きになられていたのでしょう。また、その商品に対して何か期待されていたのかもしれません。
私が申すことではあるのですが、
リスクある金融商品のご購入には、将来への不安というのが背景にあるのではないでしょうか。
金融商品を買わない状態は不安。かといって、買った後で元本が割れるのは不安。でも、購入する時の気持ちとしては、買わない状態の不安のほうが大きいのかもしれません。
では、どうすればよいかですが、
高齢者の方でも、適切な管理ができれば、資産運用をされてもよいように思われます。リスクをとるということ、いろいろとご判断されることで頭をよく使うことになるからです。
ただ、過度にリスクをとるのは控えたいところです。資産運用を
「この程度元本が割れても、勉強代として我慢できる。」
という程度で行うのがよいでしょう。
不安を解消する手段としては、現在の状態での10年後、20年後といった長期的なキャッシュフローをグラフなどの目に見える形で把握していただくこともよい方法だと思われます。
キャッシュフローがどこかでマイナスになる可能性もあるでしょう。その時は、家計の無駄改善などの資産運用以外の方法を探った上で、いくらくらいなら長期的な運用ができるかを考えていきます。
その時は、可能であればご親族の方にご同行してもらうとなおよいでしょう。
資産運用をするときは、運用する商品だけでなく、
お金の全体像にも目を向けられてはいかがでしょうか。
このコラムの執筆専門家
- 上津原 章
- (山口県 / ファイナンシャルプランナー)
- 上津原マネークリニック お客様相談室長
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