最近、相続登記をされた方へ向けてダイレクトメール攻撃が多発しています。
手法としては…
①法務局で相続登記をすると、その情報を流す業者がいます
②その情報を基に相続人様へDMを発送します
注:①②自体は別に違法行為ではありませんが…問題は中身。
③手紙に書いてある内容は事実ではなく、誤認を誘発するモノ。
最初からその物件を買い取るつもりも買主さんが居る訳でも無い状態での送付です。
売主様が問い合わせして破格の安さなら買うか、業者に流すんでしょうけど(笑)
④そもそも『買い取ります!』『買主がいます!』『高く売ります!』と送って来たのに、
その物件を見た事も無いし、どんな物件か全く知りません。(笑)
要は・・・DM送って甘い言葉に誘われる売主様が現れたら安く買い叩くか、
媒介(売却の委任)を取るための撒き餌、デス。
何故ここまで書けるかと言うと、こともあろうにこの業者たちは弊社が専任
(全ての売却窓口)でお預かりしてる物件の売主様にも送ってきたので
私が直接電話して真偽を確認したから!
当社の売主様も最初から相手にしてなかったケド(笑)
良識ある正当な業者は買い取るにしても買主さん紹介にしても必ず専任の会社に
連絡して来ますが、こういった業者はそんな事お構いなし。
と言うか、そもそも上記のように買う気もお客さんも最初から架空の話なので。
(端的に言えば虚偽?)
昔から無作為、大量にポスティングされてるチラシのDM版です。
賢明な皆さまは引っ掛かる事は無いと思いますが、未だこのレベルの集客方法って、
お客様や不動産を軽んじてる証左だし、正直古いんですよね。
色んな営業手法はあるけど架空(事実では無い)で誘因するような業者って…
実際問題どうなんでしょうね?トラブルやストレス発生確率が圧倒的に高いと思うんですが。
ということで、同業としては非常に恥ずかしいお話ですが一応ご注意を。
本来は相続に限らず物件売却には色んな感情や事情があるのだから、
もっと真摯に、もっと誠実に向き合うべきだと私は思います。m(__)m
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