
- 上津原 章
- 上津原マネークリニック お客様相談室長
- 山口県
- ファイナンシャルプランナー
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対象:お金と資産の運用
NHKの朝の連続テレビ小説「ちむどんどん」で、
沖縄が本土に復帰する時、通貨を米ドルから円に切り替えなければならないという場面がありました。それまでは、1ドル360円の固定レートだったのが、前年1971年に起きたニクソンショック(円⇔ドルの固定相場制から変動相場制への変更)の影響により、1972年5月15日から1ドル305円で交換すると決まったのです。沖縄の人は、ニクソンショックの影響でドル安による物価上昇の影響を受けたうえに、たった一日で、持っている資産が自動的に減ってしまったのです。それに付け込んだ詐欺師が、1ドル720円で交換するともちかけ、お金を持ち逃げするという話もありました。こういう時こそ、うまい儲け話には気をつけろということがわかります。
江戸時代から明治時代に変わる時は、
藩札が新貨幣に切り替わりました。三菱財閥の創業者、岩崎弥太郎は、紙くず同然の価値しかないという扱いを受けていた藩札を買い占め、政府に買い上げてもらって利益を得ていました。一般の人が知らない情報を知っていた政府関係者が儲けていたということです。
第二次大戦後、
インフレ防止のために政府は、預金を封鎖し、生活費や事業費などに限って新銀行券による払出しを認めるという新円切り替えを行いました。そして資産の金額に応じて高い税金をかけ、国の借金を国民の預金で返しました。その際、資金を新円切り替え前に他の資産に換えていた森ビルの創業者は、暴落した土地を大量に購入し、財産を築いたという話もあります。
お金の価値の変化は、
今年3月からの円安のようにじりじりとやってくる場合と、2008年9月に起きたリーマンショックのようにある日突然急激にやってくる場合があります。これからどんなことが起こるか、予想することは難しいですが、将来の不安のためにお金を残しておこうと思い、現在の生活を楽しめないというのは本末転倒です。まずは何のためにお金をためたいのか、使いたいのか、ふやしたいのかをはっきりさせておきましょう。それから、お金の価値が変わった時の備えについて考え。実行に移しましょう。
このコラムの執筆専門家

- 上津原 章
- (山口県 / ファイナンシャルプランナー)
- 上津原マネークリニック お客様相談室長
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